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意外性 2003/03/31(月)
人は、意外性に弱い。
例えば、いつもニコニコおだやかそうに見える人が ぢつはキレると怖い、ということになれば たいてい噂になる。 「あの人、ああ見えて…キレると怖いんだって。」
ふだんは何を言われてもニコニコしている人が キレるといきなり 「お前殺す。マジ殺す。ぜってぇ殺す。」 とか言い出したら、確かに、怖いといえる。
しかし、言わせてもらえばキレると怖いのは当たり前だ。 一見おだやかそうにみえてキレると怖い人。 よく見れば、あなたの周りにも大勢いるだろう。 むしろ、たいていの人が一見おだやかそうであり たいていのおだやかそうな人は キレた時くらいは、怖いのだ。
というわけで 一見穏やかそうに見えて、キレると怖い人というのは まだまだ意外性が弱い。 むしろ 見るからに怖そうなのに、キレるといきなり優しくなる人のほうが よっぽど意外であり、怖いのではなかろうか。
例えば街で サングラスをかけたパンチパーマと肩がぶつかって 「どこみて歩いとんのじゃ、このクソガキ!」 とか怒鳴られたら、さすがに怖い。予想どうりに怖い。 しかし、続いてそのパンチパーマが 「てめぇ、このやろう。許す。マジ許す。許しちゃう。大好き♪」 とか言い出したら これはもう、ものすごく怖い。 怒涛のごとく怖い。 きっと、想像を絶する怖さだろう。 臆病な小動物なら、それだけで死ねるはずだ。 大好きて。
意外性といえば… 最近よく見かける軍事評論家の江畑さんの頭。 いつみても意外性豊かだ。 12年前の湾岸戦争の時にはじめて見かけたとき 「さすがに、それだけはありえない」と思ったものだが 12年経った今見ても その時の新鮮さを微塵も失ってはいない。 今見ても、さすがにありえないと思う。 あらためて、かつ、つくづくそう思う。 ありえない。無理。やりすぎ。
「右サイドバックのオーバーラップ」というのは サッカー界では、すでに常識となりつつあるが 毛髪界では、まだまだ。 あそこまでオーバーラップすれば、むしろオフサイドだ。 しかも、あの頭で 「イラク軍は、少ない兵力で不毛な砂漠地帯全域をカバーするのは 軍事学の常識からいっても不可能。」 とか、マユ一つ動かさずに言うからすごい。 軍事学の常識を自分でくつがえしてるからすごい。
ただ、しいて言うなら…
あの毛髪がふぁさっと風にたなびいたひょうしに その下に、びっしりと産毛(うぶげ)が生えていたら さぞかしびっくりするだろう。 恐らく今世紀最高の意外性だ。 きっと、きっとそういう仕掛けがあるに違いない。 私は、そう確信している。 彼は、それほど意外性あふれる男なのだ。 彼は湾岸戦争から12年間、彼なりに戦いつづけてきたのだ。 雨の日も、風の日も。 そしてその戦果が、着実に実りつつあるのだ。 右サイドバックの熱いベールに覆われた奥底では たくさんの産毛(うぶげ)たちが芽吹き始め いまや遅しと、その時を待っているのだ。 そして、今回のイラク戦争が集結を迎えた暁には 砂漠の風に毛髪をたなびかせながら 産毛(うぶげ)いっぱいに太陽光線を浴びてスキップする そんな素敵で平和な江畑さんの姿が 全世界に向けて放映されることだろう。 (ABCとかCNNとかを通じて)
そして、その光景は 多くの人達の心に、きっと、平和の大切さを刻み込むはずだ。
あぁ、こんな結末を迎えるのなら… 戦争なんてするんじゃなかった。 産毛(うぶげ)ラブ。 〜ブッシュ談、キャンプデービッドにて
というわけで 最後まで伸びの無い それでいて無駄に意外な展開を見せた今日のコラム。 いつもテーマに一貫性が無い方ですが、何か? 司会の犬司でした。 (挨拶も最後で、プチ意外です。)
ではでは。とりあえず更新したということで…
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無呼吸 2003/03/23(日)
睡眠時無呼吸症候群という人々がいる。
通常、人は寝ている間にも呼吸をしている。 うそだと思うなら、例えばそばで寝ている部長の口元に そっと顔を近づけてみるといい。 びっくりするほど、クサイ。 これは、『部長』と呼ばれる種類の生き物が 睡眠中に何らかの生物化学兵器を、口から放出しているからだ。 この放出を止めるには 『部長』の口元から8センチほど上 ちょうど目と目の間あたりの、『眉間』と呼ばれる部分を 鋭く尖ったもの、あるいはものすごく固いもので 力いっぱい打撃するとよい。 ……… …… … すこし話がそれたようなので、もとに戻したい。
とにかく、人間は寝ている間にも呼吸しているのだ。 酸素を吸って、二酸化炭素をはきだす。 たったこれだけの反復運動を、寝ている間も、繰り返すのだ。 しかも、例えば寝ている人の鼻をつまんだりしても とたんにパカンと口をあけて、執拗に呼吸を続けるのだ。 どれほどめんどくさがり屋でも、たいていそうする。 日記を書けば3日と続かない人でも 呼吸だけは、さぼらず、執拗に続けているのだ。 それこそ、寝る間も惜しんで…。 人とは、悲しいかな、そういう生き物なのだ。
しかし、一部の良識あるひとたちは、気がついた。 「せめて寝ている間くらい 二酸化炭素の排出を押さえるべきではなかろうか…。」 二酸化炭素を減らすことは、地球環境にとって、よいに違いない。 つまり、エコっぽい。 エコっぽいということは すなわち時代の波にノリノリっぽいということだ。 若干アバウトな論理展開ではあるが こうして、二酸化炭素の過剰な排出を抑止すべく 寝ている間には呼吸を控えようという運動がさかんになった。
『睡眠時無呼吸症候群』の誕生である。
先日も、山陽新幹線の運転手が、運転中に 「俺、座ってばっかで大した仕事してないから 運転中は二酸化炭素の排出を押さえてみよう。」 こう思い立って、無呼吸運転にチャレンジした。 もちろん、運転に集中していては、無呼吸の妨げになる。 そこで運転手は、目を閉じて、無呼吸に専念した。 その結果、ふた駅通過した後、同僚の車掌に声をかけられるまで なんと26分間にも及ぶ無呼吸新記録を樹立した。 しかし、残念なことに かんじんの車掌が居眠り運転がどうのこうのと難癖をつけたため 未だギネスブックへの申請が見送られている。 こうした、知られざる大記録というものは意外に多い。
さて、そういうわけで 人類は、自分が排出する二酸化炭素にも 注意を向けるべき時期に、さしかかっている。 すこしでも二酸化炭素の排出を押さえられるのなら たとえ睡眠中のわずかな時間でも 呼吸を止めるように努力したい。むしろしてほしい。つか、しろ。 そういう、人々の小さな努力がつもり積もって 私のアース(地球)が守られていくのだ。 人類の小さな努力が積もり積もって 今日も、地球は私のためにクルクルと回っていく…。
しかし。 睡眠時無呼吸症候群とは、誰もが簡単になれるものではない。 例えばなんの心得もない人が、うかつに睡眠時の呼吸を止めると 場合によっては、そのまま永遠の眠りについてしまう危険がある。 この場合、火葬場で骨まで焼いたりすれば かえって多くの二酸化炭素を排出する結果になるのだ。 『睡眠時無呼吸症候群』と言えども、万能ではない。
そこで、私はさらにもう一歩踏み込んで、考えてみたい。 例えば、植物。 彼らは、二酸化炭素を吸って、酸素に還元する能力をもっている。 すばらしい。 最近の研究では、品種改良や遺伝子組替えなどで とくに酸素還元能力に特化した植物が作り出されているそうだ。 これは、非常にすばらしい。 ぜひぜひ、人類は植物に見習うべきだ。
つまり、具体的には 人類も遺伝子組替えなりクローン技術なりを駆使して 『二酸化炭素を吸い込むような』新人類を作り出す。 人工的な進化を遂げるべきはなかろうか。
こういうことを言うと、必ず 「それは、神の領域だ。人類が手をだしてはいけない」 などと言いだす人がいるだろう。 しかし。 この際だからはっきりと言わせてもらおう。
神は、有史以来 神の領域のお仕事を自分でちゃんとこなせたためしがない!!
というわけで 優秀な人類は、できの悪い神様にかわって 神のお仕事をしてあげる必要がある。
では、どのような新人類を開発すべきかと考えるなら…。 『夜、寝ている間に尻から二酸化炭素をとりこんで 口からオナラが出る』 とか、そういう比較的ベタな方向で十分だと思います。 えぇと、なにも口からオナラが出る必要はないかもしれませんが 尻から二酸化炭素が入ってくる以上 くちから、なにも出さないわけにはいきません。 ちなみに、口からオナラがでるとすごくクサイので 鼻は後頭部あたりに移したほうがいいと思います。 これで大丈夫。クサくない。
ちなみに、新たな人類の呼び名は 寝ている間に口からクサイものが出ることに敬意を表して 『部長』とか呼べばいいと思います。
「父さん、この春、部長に進化するかもしれないんだ。」 「まず出世しろよ!」
えぇと昔から、比較的オチは弱いほうですが、何か? (無駄に挑戦的な態度で)
ではでは、そういうわけで、撤収です。プッ♪ 尻からクサい生物化学兵器を放出する 地上に舞い降りた最後のペテン師、犬司でした。
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どうもこんばんわ。 『地上に舞い降りた最後の天使』こと犬司です。 えぇ。それはもう、天使です。 「とても同じ人類とは思えない。」 「いや、むしろ思いたくない。」 などと噂されるほどの、ある意味人間ばなれした存在感が どことなく天使っぽいとご近所ても評判です。 「むしろ天使ってことにしとけば、少なくとも人類の尊厳は保てる」 という微妙に後ろ向きな理由から この犬司、天使という扱いになりました。 ではなぜ、“最後の”天使なのかと申しあげれば それは 「もうたくさんだ。」「もう、こりごり。」 という、極めて後ろ向きな理由によるものだと思われます。
さて。そういうわけで ご近所の後ろ向きなバックアップを全身で受けとめ 華麗に“天使デビュー”を果たした犬司ですが 改めましてこんばんわ。元気かい?下民ども♪(←ご挨拶) ………
事実、私が天使とみまごうばかりの端正な顔立ち ならびに華麗でさわやかな立居振るまいであるからこそ “天使”という表現に違和感はありませんが 世の中をちょいと見渡してみると 明らかに過剰な表現というものが見られます。 本日は、そんなテーマのお話です。
さてさて。 去年あたりから世間をにぎわせている 巨大な黒人格闘家。ボブサップ。 すっごくデカくて、黒いです。(←無駄に下品で恐縮です。) そんな彼が、新聞紙面をにぎわせはじめた頃 某スポーツ紙が彼につけた呼び名は 『暗黒肉弾魔人』でした。 ……… …… … 『暗黒肉弾魔人』て…あんまりです。 英語に訳すと 『ダークサイド・ミートボール・デーモン』ですよ!! (注:それじゃ『極悪肉団子魔人』です。)
確かに、彼は黒い。 でもそれだけで『暗黒』呼ばわりはよくないと思います。 なんだか人種差別っぽいです。 変種キャベツっぽくてもよいです。(←意味不明ですが) 例えば、同じく色黒で、なおかつ暑苦しい松崎しげるのことを 『暗黒暑中お見舞い』などと呼びますか?呼ばないでしょう。 “色が黒い”というだけで、『暗黒』はありえません。 とくに『暑中お見舞い』の部分がありえません。
しかし。 だからと言って全ての過剰表現がよろしくないかと言えば そういうわけでもありません。 例えば、F1レーサーとして活躍し 非業の死を遂げたアイルトン・セナは 『音速の貴公子』などと呼ばれていました。 音速というと秒速300メートル以上 時速に換算して1080キロ以上といったところですが いくらF1マシンでもさすがにそれは無理。 いいとこ時速300キロ前後です。 だからといって 『時速300キロ前後の貴公子』 では、なんか中途半端で物足りない。 また、いっそ、分かりやすく 『ものすごく早い貴公子』 などでも、それはそれでバカっぽい。 むしろ早すぎてごめんなさいって感じです。 というわけで、結局のところ 『音速の貴公子』あたりが一番無難で、しっくりくるわけです。 過剰な表現ながらも、すごく自然なんですね。
こういう、さりげなく過剰な表現と言うものは 聞くものをあっと言わせるわけです。
分野別に考察すれば とくにプロレス関係のあだ名には 無駄に過剰な表現が多く見うけられます。 たとえば『人間発電所』。 だれにつけられたものか忘れました。古い話です。 人間発電所。 さすがにありえません。 つか、なにをどう表現したかったのかもよく分かりません。 すごく電力供給が豊かなレスラーだったのでしょう。(意味不明) この場合、例えば私の高校時代の友人で 桁外れに静電気体質のヨシダ君に、私が命名した 『人間乾電池』のほうがよっぽどさりげなくて評判でした。 それ以前のヨシダ君は、『プチ雷』、『ビリビリ』など その無意味な放電現象ばかりがあだ名にされ 「ヨシダ君の静電気は痛いから迷惑です。」 「ヨシダ君の放電現象は電力の浪費です。」 などと、彼のエネルギー浪費っぷりが学級会でも非難の的でした。 しかし、そんななか 私が、はじめてヨシダ君の蓄電能力に焦点をあてたわけです。 『人間乾電池(低電圧安全設計)』 ヨシダ君の人生をばら色に変えた、あだ名でした。
また、別のレスラーですが 『人間核弾頭』などという呼び名もありました。 多分、破壊力が人並み外れているだけではなく さらに高濃度放射能汚染を数十年にわたって周囲にまきちらすような そんな二次災害の大きさを表現したかったのでしょう。 例えばプロレスが強い上に ものすごく体臭がキツイレスラーだったとか おそらくそういうことだと思います。
私の知人にも、『人間核弾頭』と呼ばれる人がいました。 彼の場合、すごく体臭がキツイとかそういうことではなく やたら一色即発な雰囲気をみなぎらせた危険人物だったからです。 ます、目つきがやばかった。 間違いなく5人は殺している。そういう目でした。 無駄に殺気立っていて、ただそこにいるだけで 周囲にものすごく緊迫したムードを作るのが上手でした。 彼が爆発するのを恐れ、みんなつとめて仲良くし 争いごとを避けていたように思います。 『核の抑止力』というものを、身にしみて感じました。 そんな危険なササキ君。 誰が呼んだか、人間核弾頭。 でも、私だけは世相を反映させて 『イラク情勢』と呼んでいました。湾岸戦争の頃でした。 今も緊迫の度合いを深めるイラク情勢。 きっと、ササキ君も 無駄に緊迫した雰囲気をかもしだしていると思います。 国連は、フセイン以外にもササキ君を どうにかした方がいいと思います。
というわけで、過剰な表現についてのテーマで始まりましたが 私の知人のあだ名品評会に成り下がってしまいました。 皆さんの周囲にも、めずらしいあだ名をおもちの方がいましたら どしどしコメント書いてください。
「私の友人のあだ名は、“お餅”でした。」
↑こういうネタは不許可です。
ちなみに、去年のオリンピックの競泳種目で 金メダルを独占したイアン・ソープ。 彼のあだ名こそ、絶対に 『人面魚』 がふさわしいと思いますがどうでしょうか?
運動神経が優れている上に、顔まで恵まれている男には 自然と風当たりの強くなる犬司でした。 人間小さいとかいうな。 (プチ人間とかもやめてください。)
ではでは、また来週。
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気がつけばもう三月。 にもかかわらず寒い日が続いております。 こよみの上ではとっくに春を迎えているはずなのに 冬の奴もだいぶしつこいですよね。 潔く春にバトンを渡せばいいものを いつまでたっても、ずるずると…。 こう寒さが厳しいと 脳みそまでかじかんで、ろくなコラムが書けやしない。 ……… …… … 思えば年中脳みそがかじかんでいる、司会の犬司です。 こんばんわ。生きててすいません。ずるずると…。
さてさて。久方ぶりの更新ながらも 相変わらずのヒクツな幕開けで恐縮です。 死んだ親父の遺言で 『更新が2週間途絶えたら、とりあえずヒクツにいけ』… …… … などと言われることがないように これからはちゃんと更新しようと思います。(あっさり) えぇ、となりの部屋でいびきを掻いているのが父です。 ちゃんと生きてます。大丈夫。 あのいびきを聞くかぎりでは まだまだ死にそうにありません。
そこで、そんな父が生きているうちに ちゃんと親孝行なぞをしておこうと思い立ちまして この犬司。先日、両親を温泉旅行にご招待致しました。 …… おぉぉぉぉ!!!!(←驚愕)
もちろんここは 全員スタンディングオベーションで 『ナイス親孝行!』とか、『いよっ、大統領♪』 などと称賛するところです。さぁ。どうぞ。遠慮なく。 …… で、ですねぇ。 本当に行ってきたんですよ。家族旅行。 旅費は全額、私持ちで。 伊豆方面に2泊3日でした。 旅館は純和風の温泉旅館。 総ヒノキの大きな露天風呂まで完備しておりました。 とくに満天の星空を見上げながらつかる温泉といったらもう まさに『星空に酔いしれる』と言った感じです。 その時点で、とっくに酒に酔いしれいたにもかかわらず 改めて星空に酔いしれることができたのですから よほどすばらしい星空だったのでしょう。(違) そしてさらに とても瀟洒な日本庭園まで完備しておりました。
そう、日本庭園。
例えば酒といえば、迷わず日本酒と答えるほど 愛国心あふれる犬司ですから 日本庭園と言われれば、とりあえず散策せずにはいられません。 (注:日本酒と愛国心の相関関係についてはまたの機会に…) そこでさっそく庭園を歩いてみると… なるほど、やはり日本人には、日本庭園ですな。 『わび』と『さび』 こればっかりは鼻のでかいガイジンどもには分かりますまい。 (注:鼻のでかさと『わび』『さび』についてもまたの機会に…) だいたいあれですよ。 鼻のでかい奴らは、たいてい態度がでかいです。 まず、絶対に自分から謝ろうとしません。 それに引き換え、大和魂あふれる私といったら ちょっとしたことでもすぐに『わび』をいれる『さび』しがりやさん。 まさに『わび』、『さび』です。(←単なるヒクツです。)
で、そんな『わび』と『さび』にあふれた日本庭園だったのですが そのちょうど真ん中あたりに とても場違いな看板が掲げられておりました。
『これより先、マムシ注意!!』
無駄に赤く、かつ大きな文字でした。 こらこら。 入り口のところには 『どうぞご自由に散策してください』 なんてご丁寧に書いてあったぢゃないか。 それにつられて、ノコノコ散策してみれば ここにきて『マムシ注意!!』て…。
ちなみにマムシについてですが… 「えっ?昆虫?」とかゆっている人がいましたら とりあえず、すみやかに噛まれて死んでください。 あと「毒蝮三太夫」くらいしか思いつかない人も 左から順番に死んでいって結構です。 皆さん認識があまいですよ。甘すぎ。 マムシと言えば、そう。蛇の一種です。 ニョロニョロのくせに 毒を持ってるところがちょっぴり小生意気な生命体です。
で、そのマムシの弱点ですが… 「あっ、あれでしょ。マングース」 ブッブー。それはハブの天敵です。 ちなみに、そのマングース。 ぢつは噂ほどハブを食わないそうです。 ハブの天敵という噂を聞きつけて わざわざ沖縄に持ち込まれたそうですが むしろ天然記念物のヤンバルクイナとかをパクパク食べるので 非常に迷惑しているそうです。(←マメ知識) というわけで、いい加減、マムシの弱点ですが…
ズバリ、左わき腹です。
どうです?意外でしょ。 ウソだと思うなら、ちょうどマムシ左わき腹のあたりに 散弾銃を5、6発ぶちこんでみてください。 するとたちまち、マムシの奴、手も足も出なくなりますから。
で、ですねぇ。 そんなマムシ相手に、我々一般人が 一体どう注意しろというのでしょうか? 例えば、マムシが昆虫の一種ではなく その弱点が左わき腹であることを熟知し なおかつ散弾銃を片手に日本庭園を散策するひとなど おそらく100人に一人いるかいないかだと思われます。 (注:絶対にいないです。) では、あの無駄に赤くて感じ悪い『マムシ注意!!』の看板は 一体なんのために存在するのでしょうか?
例えば、この看板が 『ここから先は、マムシが出るおそれがあります。 立ち入らないで下さい』 などと丁寧な言葉で書いてあるのなら、分かります。 なるほど、立ち入り禁止です。 しかし、『これより先、マムシ注意!!』の看板には ただ、注意しろ!としか、書いていないのです。 むしろ『マムシに注意しつつ、この先も散策を続けろ!』 くらい居丈高に訴えかけてくるわけです。 そうなれば、こちらも散策を続けるほかないわけです。 マムシの危険にさらされながら…
何かおかしい。 何かが間違っている。 なぜ、我々はマムシの危険をおかしてまで 日本庭園を満喫しなければならないのでしょうか? マムシの危険の向こうに 想像を絶する『わび』と『さび』の世界が 待っているとでもいうのでしょうか? だがしかし。 我もまた、日本を愛し、日本酒を愛する愛国の勇士。 日本庭園の真髄を見極めるまでは たかがマムシ風情に怯む姿を見せるわけには行かないのです。
『これより先、マムシ注意!!』
あぁ、我に挑みかかる、まがまがしき看板よ。 何ゆえ、我が意気地をくじこうとするのか。 だがしかし。 くじけまじ。くじけまじ。 我、決して帰らす。戻らず。 必ずや、この一歩を踏み出すものなり。 この看板の向こうにこそ、真の大和魂を見つけたり!
ぐっと唇を引き結び 大きく一歩を踏み出す。どしぃん。 なにくそ。マムシごときに負けてなるものか。 もう一歩。さらにもう一歩。おまけにもう一歩。 どしぃん。どしぃん。どしぃん。 看板を脇を通りすぎ いよいよマムシの領域、その、おく深くへと…。 と… ふと気になって、何気なく後ろを振り返る。 すると、当然のごとく 先ほどの『マムシ注意』の看板の裏面が見えるわけですが そこにも…
『これより先、マムシ注意!!』
そっちもかいぃぃぃ!!!!
というわけで、私の命がけの調査の結果 ほぼ伊豆半島全域が 『これより先、マムシ注意』 の領域に含まれることが確認されました。 えぇと、つまり、あれです。 要するに結論はというと 『これより先〜』という記述は 看板の両面に記載しないように注意する必要がある ということではないでしょうか?
ちなみに、ウチの近所のコンビニの出入り口。 ごく普通に透明のガラス戸になっておりまして そこに表側に『押す』という文字が書かれています。 そして裏面のちょうど同じ場所には 『引く』という文字が書かれていて ちゃんと間違いなくあっているのですが 両方とも重なっちゃって、ぐちゃぐちゃで読めません。 あれもすっごく迷惑で感じ悪いです。
というわけで、みなさん。 くれぐれも表と裏には注意してください。 以上、本日はマムシ注意報のお話でした。(こら)
相変わらずオチが弱くてすみません。 眠いからです。だから寝ます。 ではでは、また。 ごきげんよう。
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