RSS
CoolandCool >> 写真とブログ講座 >> まだ終わらんよ >> Hi Jack!
 

[ 戻る ]

<< 古い記事 | 最新の記事 |  新しい記事 >>


  Hi Jack! 2002/01/16(水)



あなたは
「ハイジャックされた飛行機に乗る夢」
というものを見たことがありますか?

もちろん、飛行機の中で
陽気なアメリカ人のJackと知り合いになって
「Hi Jack.Nice to meet you.」
ということではありません。
これはハイジャックとは違います。

「乗っていた飛行機がハイジャックされる夢」
とも違いますよ。
私が見たのは
「ハイジャックされた飛行機に乗る夢」です。
………
つまり。
私がその飛行機に乗りこんだとき
すでにとっくに、その飛行機はハイジャックされていた
ということなんです。
普通、ハイジャックされた飛行機には
私のような一般人は乗せてくれません。
でも、夢のなかで
私はまんまと乗せられてしまったのです!


さてさて。
訳のわからんお話なので
これから少し、その夢のお話でもいたしましょう。

まず、私がいるのは羽田空港。
どうしてそんなところにいたのかは
目が覚めてしまった今、全く思い出せません。
しかし、普段着でなおかつ手ぶらだったため
これから飛行機に乗るのでも
あるいは、たった今飛行機で帰ってきたわけでも
ないのだと思います。
誰かの見送りかお迎えのどちらかでしょう。
それが誰なのかも全く思い出せません。

そして、不思議なことに
私はそこで、ばったりと小学校時代の同級生O君と出会い
いっしょに歩いていたのです。

O君とは小学校の1年生の頃に
同じクラスだったように記憶しています。
大変あやふやですが。
その後中学校も同じだったのですが
同じクラスにはならず、たいして親しくもありませんでした。
卒業後は成人式の時に見かけたぐらいです。
………
なぜ、O君が突然夢に現れたのか
今世紀最大の謎になりそうです。
私の中で。

さてさて。
話もろくにはずんでいないのに
どういうわけかO君と一緒に歩いていると
ちょうど空港のロビーのようなところで
『警視庁』と書かれた大きなテントが見えました。
非常に場違いな感じのテント。
にもかかわらず夢の中の私には
とっても馴染んで見えたのだから不思議です。
そしてそこには
『ハイジャック事件特別捜査本部』
という看板が掲げられていました。
今思うと果てしなくシュールです。
さらに不可解なことに
テントの付近に集まる多くの警察関係者達にまじって
どういうわけか、ピーポ君の着ぐるが
子供達にヘリウムガス入りの風船をくばっていました。
………
その部分だけを見ると
どう見てもなんかのキャンペーン期間中の様相を
呈しているのですが
それでも一応ハイジャック事件の特別捜査本部のようです。

すると、やおらO君。
「俺、ちょっと話聞いてくるよ。ちょっとここで待ってて。」
なんでそんなもの待っていなきゃならんのか
全くわかりませんが
去り行くO君の後姿を呆然と見送りつつ
そのまましばらくたたずんでおりました。

なぜだかやたらと気さくに話しているO君と警察官。
な、何物なんだO君…。
つか、そもそもハイジャック事件の捜査本部が
これほど“開かれている”必要があるのだろうか?
いや、ない。
(極秘に捜査してください)

そして、帰ってきたO君の話によると…

ハイジャックされたのは羽田発新潟行きの飛行機。
で、ハイジャックしたのは
なんとドイツの鉄鋼労働組合過激派の方々。
………
なんでも東欧圏の諸国から大勢の労働者が流れ込み
ドイツ国民の失業率が高まっていることに抗議し
ドイツ政府に対して不法就労者の取り締まり強化と
就労ビザ発行の無期限停止を求めて
今回の暴挙におよんだということである。
………
なんでその舞台が羽田発新潟行きの国内線なんだよ!
とかいうつっこみが全く思い浮かばないあたりが
夢の夢たるゆえん。
夢の中の私はすっかり信じてしまいました。

だいたい、こういうどうでもいいところまで
やたらと設定が詳しくきまっているあたり
我ながらあきれ果てる思いです。

で、さらにO君の話によると
ハイジャック事件には『人質交換』なるものが
つきものなんだそうです。
これは、ハイジャックされた機内にいる人質の中で
お年寄り、体の不自由な人、妊婦、怪我人などを
その場で直ちに開放するかわりに
それと同じ数の新たな人質を“一般人”のなかから選び
交換するというものらしい。
もちろんこういった場合
警察関係者や対テロ特殊部隊の人達が
一般人に変装して機内の怪我人と交換すれば
事件解決への大きな一歩になるのでしょうが
そういう“卑怯な”真似は決してやらないのが
どうやら“国際的なルール”になっているらしい。
もちろん、O君の解説によると、である。
この『人質交換』というのは
国際的な“ハイジャック対処マニュアル”で正式に定められた
“人道的な”ルールの一つであり
これが終わるまでは
警察とハイジャック犯との本格的な駆け引きは
決して始まらないのだそうだ。
……

夢ですよ!夢の中の話ですからね!

で、話を終えると、O君。
「そういうわけで、いこっか。」
と言って、私を連れてスタスタと警察のテントへ行き
あろうことか
『人質交換希望者受けつけ』
と書かれた机の前に座ってしまいました。

「おっ、俺も行くの?」
「うん。この人質交換が済まないと、警察は動けないから
 僕達がやらなくちゃ。」

なんで“僕達がやらなくちゃ”いけないのか?
など、さっぱり分からぬまま
警察とO君の間で
私の分も含めて、手続きが勝手に進行していきいます。
てきぱきと話が進み
具体的な交換の手順などの打ち合わせもすんだ模様。
私のことなど全くかやの外なのだが
O君と警官の話の端々に
「二人の人質交換」という言葉が出てきたので
おそらく私も交換されるのでしょう。
……

「じゃ、そういうことで。人質の件、よろしくお願いします。」
という“結びの一言”で
私の運命はあっさりときまってしまいました。
私はO君にすっかり巻きこまれた形で
ハイジャック機内にいる見ず知らずの人質のかわりに
あたら若い命を懸けて、身代わりになりに逝くのです。
もとい、行くのです。

しかし。
ふと当たりを見渡すと
いつのまにか周囲には黒山の人だかりができており
“勇気あるれる二人の英雄”(つまり私とO君)に
惜しみない拍手を送っているではありませんか!!
どういう表情をしていいのか分からず
すっかり困惑ぎみの私に対して
上機嫌に微笑みかけるO君。
「俺、人質交換はじめてじゃないから。
 大丈夫。きっと、うまくいくよ。心配しなくていいから。」
それは本来一方的な被害者であるはずの私を錯覚させるほど
自信に満ち溢れた心強い一言でした。
小柄なはずのO君が、ひときわ大きく、頼もしく見えました。



さてさて、いよいよハイジャック機へと向かうのですが
ここから先、ちょこっと長くなりそうな予感なので
久しぶりに連載ものとさせていただきます。

次号「Hi Jack!完結編」乞うご期待。








トラックバック
トラックバックURLはこちら
http://madaowa.blog6.fc2.com/tb.php/114-abdf8cca

[ 戻る ]

<< 古い記事 | 最新の記事 |  新しい記事 >>

   
 
  文章や画像等の無断利用・転載はご遠慮ください。
なお、当サイトへのリンクは原則フリーです。
Copyright © 1997-2008 CoolandCool. All rights reserved.