RSS
CoolandCool >> 写真とブログ講座 >> まだ終わらんよ >> 12月2日
 

[ 戻る ]

<< 古い記事 | 最新の記事 |  新しい記事 >>


  12月2日 2001/12/02(日)



<高校野球>ファウル事故防止策決める 高野連

 日本高校野球連盟は30日、大阪市西区の中沢佐伯記念野球会館で評議員会を開き、ファウルボールが観衆に当たる事故の防止策を決めた。今夏の甲子園大会でブラスバンドの女子生徒が飛球を受けて、右目を失明した事故を受けての対策で、控え選手がグラブを持ってスタンドに待機することや、控え選手が笛などを用意して注意喚起するなどの対策をとる。春夏の甲子園大会のほか、地方大会でも実施する。また来春のセンバツからアルプス席のフェンス(3メートル20)の上方に高さ2メートルのネットを増設することも発表された。(毎日新聞)
[11月30日20時20分更新]


高野連もぢつに画期的な決定をいたしました。
これ、本当のニュース記事ですよ。
先に言っときますけど。

私はあまり時事ネタを斬ったりしないのですが
この記事だけはどうしてもほうっておけなくて
ついつい、食いついてしまいました。
もちろん、この決定を“斬る”つもりは、さらさらありません。
だって、すごくナイスアイデアだと思いません?
私もここのコラムで、過去、たくさんのナイスアイデアを
連発してきましたが
(ちなみに、すべて不発に終わりましたが)
これほど見事なアイデアは、ついぞ見たことがありません。

まぁ、一人で感激にふけっていないで
このアイデアがどれほど優れているのかを
少し詳しく解説いたしましょう。

まず、甲子園出場をはたすほどの強豪校の控え選手といえば
中学校時代からすでにかなりの実力を持っていたわけです。
したがって、ちょっと二流の弱小校に進めば
“エースで4番”も夢ではなかったはずです。

“エースで4番”…
これは野球少年達のあこがれです。
“エースで4番”と書いて“ヒーロー”と読んでしまうほど
野球少年達の一つの目標でもあります。
仮に、甲子園まで行けるような強豪校ではなかったとしても
それこそ、地区予選の一回戦突破を目標にしちゃっているような
そんな弱小高校でも
“エースで4番”のカリスマ性は絶対です。
高校三年、最後の夏の大会で地区予選一回戦目でコールド負けしても
マウンド上で泣き崩れる“エースで4番”の姿は
同級生の女の子達のハートをわしづかみできます。
“エースで4番”はただそれだけで
人生最高の一ページを約束してくれるわけです。

それにもかかわらず。
あえて弱小校にすすむを潔しとせず
「男なら、やはり頂点を目指すべし!」と意気込んで
甲子園進出最有力の強豪校に進学した漢達がいます。
しかし、さすがに強豪校。
ホンの一握りの“天才的な才能”だけがレギュラーの座を掴み
多くの“優秀な才能”が“控え選手”のまま
野球人生を閉じることになるわけです。

例えば、地区予選の一回戦目など
ほとんど鼻歌混じりに肩慣らしをしている一軍選手。
負けるはずなど全くないので部員以外誰も見に来ないような試合で
それでも控え選手達はメガホン片手に“精一杯の声出し”応援。
3回裏あたりですでに8-0の圧勝模様。
全く盛り上がりに欠ける試合でありながら
「おい!お前らもっと声出して応援しろ!!」
と注意され、やけっぱちに応援をする控え選手。
「どう見たって、勝ってんだろ。いまさら応援なんて意味ね−よ。」
なんて言おうものなら
顔の形が変形するぐらいグーで殴られます。
一方目の前では弱小相手チーム。
同級生で自分よりもずっと野球の下手だったヤツが
“エースで4番”をやっています。
しかも、4回コールド負けという
どうにもフォローしようのない負け試合でありながら
マウンド上で泣き崩れる彼に、駆け寄るチームメイト。
そして、やたらと多い一般生徒の応援。
女の子達もフェンスの外で一緒に泣きながら
「○○せんぱーい。元気出して!」
とか、黄色い声援があがるのを聞くと
「俺、進むべき道を間違えたんじゃないだろうか…」
そう思わずにはいられません。
そうしたフラストレーションから
帰り道、ゲーセン寄って煙草吸って他校生相手に喧嘩して
危うく警察沙汰というところまでいってしまったが
学校が圧力をかけて無事、示談成立。
2週間の自宅謹慎処分と退部処分というあたりで決着し
野球人生が終わりを告げる、というのもよくある話です。
その後の“まっとうな人生”まで終わりを告げている場合もあります。
多摩川の河川敷グランドで平日の昼間から野球している
やたらサングラスとパンチパーマの目立つ草野球チームを見たら
十中八九このパターンです。
「俺、昔○○学園で甲子園目指してたからね。」
残念ながら、逆です。
○○学園が甲子園目指すために
野球部をリストラされたのがそのパンチパーマです。

まぁ、とにかく。
甲子園出場クラスの強豪校であればあるほど
“控え選手達の悲哀”は深いものなのです。

そして…
誰もが一度は輝いてみたいこの高校生時代
また、その後の残り人生を考えた上で
ぜひとも一度は輝いておいたほが“無難な”この時代を
すべて野球にささげながら
ヒーローになる機会を永遠に失った“控え選手達の悲哀”。
この問題はかなり深刻なはずなのです。

しかし!!!
もうここまでお話すれば、先の高野連の決定が
いかに名案であるか、言うを待たないでしょう。
そうです。
とうとう“控え選手達”に
日の目を見る舞台が与えられたのです!!
花の甲子園。
いつもなら、ただ応援するだけなのに
わざわざ洗いたてのユニフォームを着こんで
野球道具なぞ一切持たずに、朝、家をでる。
無邪気な弟や妹達が
「お兄ちゃん、バットとグローブは持っていかないの?」
「いいんだよ。お兄ちゃんにはコレがあるから。」
高校名に“必勝”とか印刷されたベタなメガホンをポンとたたいて
さびしげに微笑む控え選手。
ぐはっ、せつな過ぎる…。
という朝を迎えていたはずなのに
来年の甲子園からは、もうそんな悲哀はいりません。
ちゃんとグローブを持って
「今日、兄ちゃんテレビに出るかもしれないから
 よく見ておけよ!」
そう言い残して、颯爽と家を出ることができます。
そんなお兄ちゃんを見送る弟達の顔にも
惚れ惚れとした表情が浮かびます。

もちろん、甲子園のスタンドについてからが
彼らの英雄伝説の始まりです。
もちろん、グランドでは一軍選手達が
ウォーミングアップに余念がないのと同じように
スタンドでは彼ら控え選手たちも
ウォーミングアップに余念がありません。
スタンドの階段上でキャッチングの練習をする者。
座席の高さや幅を慎重に測って
座席を飛び越えてのダイビングキャッチに挑戦する者。
ファールボールの絶好のポイントを研究する者。
そして、なにより。
憧れのあの子の応援席に最も近いポシショニングに
それこそ命をかけている者(全員)。
試合前からすでに、熱き戦いが繰り広げられます。
なんてったって、グランドでの一軍選手のプレーは
数十メートル先に米粒ほどの大きさで繰り広げられるのに対し
彼ら控え選手の“プレー”は
まさに自分に向かって飛んでくるファールボールが
あと数十センチで自分にぶつかるというその至近距離で
彼らが横っ飛びでキャッチしてくれるのです。
……

ファールボールより
横っ飛びする控え選手のがよっぽどあぶねぇよ!!!!



横っ飛びしてきた控え選手の右ひざあたりがクリティカルヒットして
失明するブラスバンド部員が出ないことを心から祈るばかりです。


さぁ。
高校球児諸君!
来年の甲子園は、もう、すでに始まっている!
今すぐグローブを手に、ファールフライキャッチを練習しよう!

あこがれのあの子をファールボールから守り
甲子園のスタンドから始まる恋…。
「二人の出会いは、ファールラインの向こう側でした。」
(↑おいおい!)
あだち充の来年の連載野球漫画はコレに決まりです!

もちろん、来年の“熱闘甲子園”のポスターも
メインはスタンドキャッチャー達です。
応援席に猛然と襲い掛かるファールボールを
間一髪、控え選手がダイビングキャッチするポスター。
『この夏のスタンドは、俺達が守る!』

また。
高校の監督が見落としていた逸材が
甲子園のスタンドで見せる天才的なプレーに
注目が集まるかもしれません。
甲子園に群がるプロ野球のスカウトの目も
スタンドに埋もれる隠れた逸材達の発掘に余念がありません。
甲子園の決勝戦。
全球団のスカウト陣の目をくぎ付けにする三塁側スタンド。
今年度ナンバーワンの呼び声も高い“控え選手”。
彼のプレーを撮るために
ファールボールを追う何十台ものカメラ、カメラ、カメラ。
一介の“控え選手”のファールボールキャッチに
甲子園が熱く燃える!!

結局、一度もファールボールが飛んで来なかったため
キャッチできずに、その夏を終える控え選手。
記念に甲子園の観客席を袋に詰めて…
(はいらねーだろ!)

とにかく!
来年の夏。
甲子園のスタンドは間違いなく熱い!
さぁ、みなさんも
今から、期待して待ちましょう。
時代が生んだニューヒーローの誕生の瞬間を!


さてさて。
今日は当ページ初の試み
「ニュース紹介」をやってみました。
……
多分、失敗ですね。
まぁ、いつもどおりのことです。

ではでは、また。
毎度お粗末さまでした。





 (しょういち #79D/WHSg URL)
高校の願書締め切りってまだ間に合うよね?>ALL
[ 編集 ]


 (からす #79D/WHSg URL)
注意喚起の笛の方に気を取られてファールボールにぶつからないことを願います。
[ 編集 ]


 (max #79D/WHSg URL)
一連のコラムを読んで、根底に流れるテーマがやっと分かりました。犬司さん、犬猫女子供の心を鷲掴みにするため(だけ)に日々過ごして思考しているのですね?好感が持てますです、ハイ(笑)
[ 編集 ]


 (犬司(いぬし) #79D/WHSg URL)
↑一刀両断ですね!お見事です。これで我がコラムも「犬司のテーマなき論文集」から「犬猫女子供の心を鷲掴みにするための論文集」に格上げです!!!…って、格上げなのか?
[ 編集 ]


 (犬司(いぬし) #79D/WHSg URL)
それと、しょういちさん。高校の願書締め切りがいつだかは知りませんが、高校の願書提出は中学校三年生の時にすませておいてください。ちなみに、二度目はありません。
[ 編集 ]


 (しょういち #79D/WHSg URL)
maxさん、同じにおいを感じたのですね(爆。 いぬしさん、二度目はないんですか、、日本の教育ってそんなに冷たいものなのですか。。。。。教育連は俺のためにこの制度を設けてくれたのではなかったのか。。
[ 編集 ]


 (masako #79D/WHSg URL)
スタンドの一番後ろで、黙って校旗持ってる方はどうなるんでしょうか?ヒーローも世代交代ですか?(;_;)
[ 編集 ]


 (犬司(いぬし) #79D/WHSg URL)
↑その人が、オーバーラップしてきて「旗つつみ」でファールボールをキャッチするのが許可されるのは、予定では再来年度の高野連決定となっております。もう少しお待ちください。
[ 編集 ]





トラックバック
トラックバックURLはこちら
http://madaowa.blog6.fc2.com/tb.php/133-c7fb9147

[ 戻る ]

<< 古い記事 | 最新の記事 |  新しい記事 >>

   
 
  文章や画像等の無断利用・転載はご遠慮ください。
なお、当サイトへのリンクは原則フリーです。
Copyright © 1997-2008 CoolandCool. All rights reserved.