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  浦島太郎? 2001/08/08(水)



よいこの皆さん、こんばんわ。
子供の頃はたしか“よいこ”だったはずなのに
いつのまにかこんなになっちゃった犬司です。

さてさて。
“よいこ”だった子供の頃の記憶を総動員して
ここ数日の間、悩んでいる難問の“答え”を探しているのですが
見つかりません。
どうしても“答え”が見出せないのです。
“よいこ”だった頃はきっとわかっていたはずの“答え”が
今では、皆目見当もつきません。

今現在、私が抱え込んでいる難問とは
「昔話の浦島太郎って、アレってイイ話なの?」

みなさん、浦島太郎のお話は知っていますよね。
とってもメジャーな昔話ですから。
地域によって若干の違いがあるかもしれないけど
大体の内容は全国共通だと思います。

そう。
江戸城は桜田門外で主君を無礼討ちにされた
赤穂の藩士浦島太郎信重が
亡き主君のあだを討つべく四十七人の同士と旗揚げ
東海道五十三次を次々と攻め滅ぼし
ついに箱根の関所で富岳三十六景を描き上げる……
……
っていう話じゃなかったですよ。
いいですか。

浦島さんが亀を助けるお話です!!
そう。
浦島太郎が浜辺で亀を助けようとすると
沖合いから大きな桃がどんぶらこっこ…
二つに割ると中から神様が現れて
「お前が助けようとしたのは
 この大きなウサギと、小さな亀のどっちかな?」
浦島さんは答える。「小さなツヅラを下さい」……
……
これも違いますよ。
微妙に!!

ちなみに
浦島さんが亀に追いつこうとすると
その間に亀はもといた場所からほんの少し進んでしまい
さらにその場所まで浦島さんが進むと
亀はまたほんの少し先に進んでしまう…。
結局浦島さんは永遠に亀に追いつけない……
……
という話でもないですからね!!


さぁ、気分よく豪快に脱線しましたので
もうこれ以上脱線しません。
真面目に話を進めます。

まず、いい加減分かりきっていることでしょうが
浦島太郎のあらすじからいきましょう。
浦島さんが亀を助けて竜宮城へ連れて行かれて
帰りに玉手箱もらって開けてビックリお爺さん…
という話だったと思います。
(とんでもなくあらすじだ)

えぇと。
どこから聞こうかな。

まず単刀直入に、これってハッピーエンドですか?

昔話というものは、多くの場合、近代になって脚色されたものが多く
とくに道徳教育的な内容の濃いものが多いですよね。
分かりやすく善因善果、悪因悪果になっているものなんですよ。

学生時代に一般教養の授業で
昔話の原典に近い形のものをいくつか読みましたが
アレは何がなんだかさっぱりわかりません。
道徳的な脚色が一切無い、成分無調整の昔話。
ひとつ覚えているものに「見るなの座敷」というお話があります。
決して覗いてはならないという「見るなの座敷」を
好奇心に負けて、つい覗いてしまった村の男のお話。
その男が座敷を開けると中には1頭の美しい馬がいて
さらに奥の座敷を開けるとこんどは一面の杉林が広がっていて
さらに…と、わけの分からん座敷がいくつか続き
最後の座敷には綺麗な黄金色に輝く卵が置いてありました。
その卵を手に取ろうとすると
この村男、うっかりおっこどして、割ってしまう。
割れた卵の中から綺麗な小鳥がパタパタと飛立っていく…
ピヨピヨピヨピヨ……
おしまい。
って、おい!!!
なんじゃそりゃ。
確かこんなお話でした。

全国各地に存在するこういう昔話の中で
現在に生き残っているメジャーなものというのは
たいてい、脚色がなされています。
いや、逆に脚色されたがゆえに残っているのです。
実に分かりやすく改造されているはずなのです。
そして、幼児の道徳教育などに活躍するのです。
したがって、当然ながら
幼児が読んでも分かりやすいものでなくてはならんのです!!
それなのに私には
幼児でも分かる浦島太郎がわからんのです。ぐすん。

とにかくです!!
いちから順を追って読解していきましょう。
まず。
浦島さんが亀を助けます。
これは文句なくイイことです。
浦ちゃんイイ仕事してます。
日本の昔話の世界では、亀はイイモンです。
ワルモンではありません。
ウサギと亀に象徴されるように
亀さんは真面目で地道な頑張りやさん
そんな亀さんを助けるのは、当然イイことです。

次に
亀が浦島さんに恩返しをします。
竜宮城へご招待です。
恩返しはとってもイイことです。
鶴の恩返しなど、恩返し自体はイイこと。
逆に、その恩をアダで返しちゃいけませよ
という内容の昔話の多いこと多いこと。

そして恩返しの先が竜宮城。
イイ所です。
美しいお姫様がいて、綺麗な女の人にたくさん囲まれて
飲んで歌って楽しく過ごせるところは
今も昔もかわらず、イイ所に決まってます!!(おいおい)
でも、よくよく考えてみると
この辺りから、この話の持つ教訓が見えなくなってくるのです。

ここで浦ちゃんは長いこと楽しく過ごすのですよね。
男としては当然です(おいおい)。
でもって、ふと、おうちに帰りたくなるのですよね。
現実の世界でも、多くの男達がお財布の中身と相談して
そろそろお家に帰りたく頃でしょう。
そこで、帰りの手土産“玉手箱”を
確かお姫様からもらうのです。
ルンルン気分でお家に帰り
開けてビックリお爺さんです。

こんな浦島さんの人生は、ハッピーでしょうか?

浦島さんイイことする。
亀さんその恩返しする。
浦島さんにイイ結果がもたらされる。
ふりかえってみて、亀を助けてよかったな。
「よいこのみんな。いじめられている子がいたら
 ちゃんと助けてあげようねぇ。」
「はぁ〜い。」
昔話とは、こうでなくちゃいけません。

はたして、浦島さんの人生は
あの時亀を助けてよかったと
胸を張って言えるほどの人生だったのでしょうか?
……

もちろん、長い竜宮城生活の間
夜毎、綺麗ななおねぇちゃん達にちやほやされて
あんなことやこんなことまでしてもらって
それこそ朝から晩まで遊びほうけて暮らせたら
そりゃぁもう「我が生涯に一点の曇り無し!!」と
断言したくもなるでしょう。
しかし、そんな人生を夢見るオヤジがいるのを否定しませんが
とりあえず、子供の道徳教育上、イイ人生とは評価できません。
ダメです。浦ちゃん。

従って、この話は悪い結果で終わったことになります。
ハッピーエンドではなくバッドエンドです。
そう、評価せざるを得ません。
そこで、次の問題。
この悪い結果の原因となった悪い行為はどれでしょう?

仮説1。
さんざんお姫様と遊んでおいて、ある日突然うちに帰ろうとしたこと。
お姫様にしてみれば
亀を助けたお礼に、さんざん楽しい思いをさせてあげたのに
遊ぶだけ遊んどいて、飽きてきたらもう捨てられるのね…。
ひどいわ。許せない。
そういった怨念のこもった復讐のプレゼントが玉手箱。
ふたの裏側に「これでも食らえ」って書いてあったかもしれません。
お話のテーマは「女の執念」。
教訓として
自分は遊びのつもりでも、相手はそうとは限らない。
綺麗にあとくされなく別れましょう!!
……
いやだ…。いやすぎる。
じつにダークな昔話だ。
人生にとって有意義なお話だったとしても
とても子供の教育上有意義だとは思えない。
却下。

仮説2。
安易に亀を助けて、亀を信じてほこほこついていったこと。
「よいこのみんな。知らない人についていってはいけませんよ。」
「は〜い。」
これはこれでありかな。
……
いや、ちがうだろ。
自分で助けた亀に裏切られて
とんでもない目に合わされるというお話は
これも大人になってからとても有意義な教訓だが
せめて子供には聞かせたくないお話である。
また、甘い話には罠がある、という意味でも
子供の教育上適切かどうかは疑問。
先輩から「イイ所つれてってやるよ」と言われて
無理やりつれていかれた初めての風俗で
ひどい思い出を作ってしまい涙するという
意外とよくありがちな現実がダブって見えそうで
とても子供の教育上よくありません!!
(筆者の実話では決して無いことを明記しておく!!)

お姫様も亀も悪くないとすると
恐らく残る可能性は唯一つ。
仮説3。
招待された竜宮城で、調子に乗って長居したこと。
恐らくこれでしょう。
竜宮城はとってもイイ所です。
でも、そういうイイ思いにどっぷりつかってはいけません。
楽しいことばかりにうつつを抜かしていると
あっという間にお爺さんになっちゃいますよ!!
なるほど、これか。
ついつい、竜宮城での浦島さんの
うらやましい生活ぶりに目がいってしまい
こんな簡単な教訓に気がつきませんでした。
大人になると分からなくなるはずです!!(おいおい)
……
冗談はさておき、この昔話は本当に注目に値します。
単に、楽しいいことばかりにおぼれちゃいけません!!
といっているだけではなく
たとえそれが自分の善行に対する恩返しだったとしても
その恩返しをたっぷり受けてのぼせ上がってはいけません!!
といっているのです。
これは深いでしょ。
昔話のセオリーからすれば、恩返しはイイことです。
だから、自分が恩を受けたらたっぷり返さなければいけないのです。
でも、自分が恩返しされたらたっぷり受け取ってはいけないのです。
むずかしいですね。
日本の教訓って。

この教訓によると
相手には受け取ってもらえない恩返しを
それでもたっぷり返さなければならない
ということにもなります。
このようなジレンマから
お中元などのやり取りにおける
例の「つまらないものですが…」
が、生まれたのでしょう。
例えば桐の箱に入った1個ウン千円のメロンが
“つまらないもの”なはずがないし
逆に“つまらないもの”なら持っていくほうが失礼だろ!!
と思いがちですが、ぢつは違うのです。
“つまらない”恩返しだからこそ
相手は心置きなく受け取れるのです!!
これは、一種の思いやりなのです。

おぉ、今回は比較的コラムらしい内容だったではないか!
相変わらず長かったけど…
すみません。
ご愛読、お疲れ様でした。

浦島太郎の新しい読み方、うがった読み方、大人の読み方…
様々なコメント、期待してます。
浦島太郎以外でも結構です。

では、また。




 (KARASU #79D/WHSg URL)
高級クラブで遊ぶと後が怖いというところでしょうか。
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 (しょういち #79D/WHSg URL
いや。ボッタクリの低級クラブもかなりおっかないです。友達は皿いっぱいのキャベツにウイスキーコップ一杯で5万とられたそうです。
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 (KARASU #79D/WHSg URL)
昔話といえば、わたしべ長者って資本主義の縮図です。 物流を小学生に教えてどうする!みたいな(笑)
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 (KARASU #79D/WHSg URL)
↑わたしべ=×。わらしべ=○。
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 (yu-ki #79D/WHSg URL)
浦島太郎のお話の真意って、冗談抜きで「宇宙人誘拐説」とか「タイムマシン説」とかありますよね(笑
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 (PUNIR #79D/WHSg URL)
一言で言うと、「信じるものは騙される」ということ?
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 (KARASU #79D/WHSg URL)
おぉ!宇宙人のタイムマシン(笑)ということは、人知の及ばない事象の存在を信じろというのが真意?
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 (犬司 #79D/WHSg URL)
浦島太郎って、実話をベースにしてたってこと?たしかに、「こぶとりじいさん」なんかも当時流行していた“らい病”の患者がモチーフにされているというのを聞いたことがあります。西欧の“狼男伝説”なんかも、その類ですよね。ちなみに…“小太りじいさん”ではないですよ!!(正しくは“瘤取り”)
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 (max #79D/WHSg URL)
原作(?)のエンディングは『浦島太郎は鶴になって飛び去る』んでしたよね、ええ、ハイ。(相槌入り(笑))
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 (masako #79D/WHSg URL)
私ったらずっと、玉手箱は浦島さんが皆に自分だとわかってもらえなくて、悲しくて開けたから、その時の浦島さんのお願い事が形になったんだと思ってました。んー宇宙人の話だったなんて!すごーぃ(すでにこの意見に傾いている・笑)で、鶴(宇宙船)になって(乗って)空に帰ったんだ!おおお!(でも、海じゃなくて!?)
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 (犬司 #79D/WHSg URL)
このままほっておくと、「浦島太郎は桃から生まれた」とか、「最後は月からお迎えが来るんですよね」とか、いろんなネタが出てきそうですね。ですが…宇宙人誘拐説にはビックリです。そうか…誘拐だったのか。ここはひとつ、「桃の伝説」に次ぐ第二弾!!「浦の伝説」を書かねば!!(いつか…きっと…泣き)。
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 (KARASU #79D/WHSg URL)
龍宮城に行ってきました。親子連ればっかりでした。そうそう世の中甘くない!
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 (犬司 #79D/WHSg URL)
↑盆休み中は龍宮城も大変混雑しているようです。ひょっとしたら、鬼ヶ島も親子連れでいっぱいかも!!
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 (まり★ #79D/WHSg URL)
小学2年の学芸会で乙姫様役をやったんだけど、誰も信じてくれない、ので、事実、自分でも怪しくなってきたこの頃でございます。!d(-_^)☆
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