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  他人のフンドシ 2001/07/13(金)



桃の伝説 第四部 “しょういちさん”コメントに対する解答。

『他人の褌で相撲を取る』
…自分では勝負をする実力も度胸も無い者が
 他人の振りをして、あるいは他人の名を語って
 勝負をすること。
 一般に卑怯な戦い方、やり方として軽蔑して使われる。

これが、恐らく辞書的な意味でしょう。
もちろん日本褌学会でも通説である。

しかし、一般的にはほとんど知られてはいないが
少数ながらも近時注目されつつある有力説を紹介しておこう。


まず、「フンドシ」の定義を強調して
通説を否定する有力な見解がある。
すなわち
「フンドシ」とは日常的な下着を指すもの
つまりパンツのことであり
一方、相撲取りが相撲を取る際に履く「まわし」は
いわば“勝負服”のことである。
したがって、他人の名を語って相撲を取るには
他人の下着(フンドシ)ではなく
他人の勝負服(まわし)をしめる、と言う必要がある。
そこで、「他人のフンドシで…」ということわざには
別の意味を求める学説がある。
「まわし」は勝負服「フンドシ」は下着という
両者の違いを強調するこの見解は「勝負パンツ学派」と呼ばれる。


そして、この学派の論者の多くは「他人のフンドシ…」
について以下のように論ずる。
まず、しょういちさんご懸念のように
他人のフンドシ(下着)をはくのはとても勇気が要る。
いや、勇気とか度胸の問題ではないかもしれない。
とにかく不衛生であり
最悪の場合、幾種類かの感染症を引き起こす危険性もある。

そこで、このような危険なフンドシをはいてでも
あえて相撲を取らねばならないプロの関取の勝負根性を示すのが
このことわざの意味である、と考えるのが
勝負パンツ学派の中の“プロ根性説”と呼ばれるものである。
ちなみにこの学説は
「他人のフンドシをはいてでも、相撲を取る」というのが
このことわざの正しい姿であると主張する。
7勝7敗で最終日をむかえた角番大関が
あまりの緊張感に
うっかりまわしを家に忘れてきてしまった場合など
まさに「他人のパンツを借りてでも…」
土俵に上がろうとするだろう。
(おいおい。せめて他人の「まわし」を借りてくれ)

ただし、この見解は“ど根性”“スポ根もの”などが
あまり流行らない現在では、ごく少数説である。

現在、勝負パンツ学派の主流は、“背水の陣説”を主張する。
すなわち
他人の下着をはくという
精神的にも衛生的にもこれ以上は無いと言う
最悪の逆境に、あえて自身を置くことによって
最後の底力を引き出すことを
このことわざは意味しているのだ、と主張するのである。
(この学説によるとSTR+3以上の効果が期待できます。)
中国の故事成語“背水の陣”と同義であり
むしろそれ以上の背水ぶりを示すものとして
このことわざを位置付けている。

しかも、この学説は次のことわざを派生する。
「フンドシを裏返す」
他人のフンドシを締めることで
自ら背水の陣に身を置きながら
そのフンドシを裏返すという機転によって
形勢を一気に逆転するということわざである。
他人のフンドシを裏返して締めれば
自分に対する危険性を大幅に軽減することができる一方
相手にとっては、まわしをつかんで攻勢にでようとすると
「今つかんでいるこの部分は…
 もしやアノ人のアノ部分にアタってたのでは?…」
という懸念から、ついつい攻撃の手も緩みがちとなる。
その隙を一気に突いて勝敗を決する。
いわゆる「どんでん返し」と同義の言葉が派生するのである。


しかし、これらの勝負パンツ学派に対して
言葉の定義にとらわれすぎていると批判し
全く別の観点から新たな理論を構築する一派がある。
「相模学派」(さがみ学派)と呼ばれる。

この学説を理解するには、多少の歴史的知識を要する。

まず、みなさん「源太の産衣」(げんたのうぶぎ)
というものをご存知だろうか?
武家の祖先と言われる源家と平家。
その源家の嫡子にして正当後継者と定められた長男のみ
その身を包むことが許されると言う“産衣”である。
源家の太郎の産衣。
もちろん源家嫡流を示す家宝である。
この産衣のなかで、一番最初に身にまとう“フンドシ”こそが
特に「源太の産衣」と呼ばれ大切にされる。
ちょうど股間にあたる部分に黒々と刺繍される
“源太(みなもとふとし)”の文字。
坂東武士の頭領を示すにふさわしい一品といえよう。

そして…
時代は下って応仁の乱の少し前。
下克上の嵐が吹き荒れるこの時代
当時相模(さがみ)の国と呼ばれていたあたりに
一人の風雲児が出現した。
その名も北条早雲。
この男、たった一代で相模一国を我が物とした男である。
それもたったフンドシいちまい振りかざし
「これこそは“源太の産衣”、我こそは源家の嫡流なり〜」
支離滅裂に争っていた坂東武士達の心をワシづかみ
もちまえの機略を縦横させて
とうとう相模一国を切り取り、北条家百年の礎を築いたのである。
天晴れな戦国の風雲児。

もうおわかりであろう。
この相模学派によると
正しくは「源太のフンドシで相模を取る」であり
「他人のフンドシで相撲を取る」とは、後年、言葉の訛りにより
誤って広まっていったものと位置付ける。
従って、これはたった一枚のフンドシから始まった
北条早雲の坂東サクセスストーリーを示す
なんとも豪快かつ快男児なことわざであり
通説的な見解とは360度…っ?…いや、180度違う
全く正反対なことわざとなる。

なお、相模学派の論者には
「東海大相模高校」(とうかいだいさがみ高校)を
「東海大相撲高校」(とうかいおおずもう高校)と
勘違いして呼んでいるものも少なくない……


以上が、今現在主張されている学説の主なものである。
やはり、圧倒的に通説が主流ではある。
少数有力説には魅力的なものも多いが
一般人の常識からすると、かけ離れたものが多い。
間違っても公衆の面前で少数説を主張することがないよう
十分な注意が必要である。


筆者追記)
1.日本褌学会。実在してたらごめんなさい。
2.意外と多い女性読者の皆さん。
 失礼いたしました!!
 もうしません
 もうしません
 もうしません
 …… 
3.源太の産衣…本当は鎧兜です。ベビー服ではありません。





 (masako #79D/WHSg URL)
勝負パンツ・・・・いや、だから、その、女性にとっては根本的に別の意味です、ハイ(きっぱり!)勝負パンツ学、究めたいわ(爆笑
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 (犬司 #79D/WHSg URL)
こんなコラムにまでご丁寧に食いついていただきありがとうございます。勝負パンツ学…究めてください。止めません…(笑
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 (れいみぃ(麗美) #79D/WHSg URL
巴御前が男の格好をして出陣したとき、はたして褌をしたのでしょうか? 謎です
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 (犬司 #79D/WHSg URL)
↑たしかに…仮に褌をしていたとしても、ダンナの褌を借りてはいないと思います。でも…夫婦なら褌の貸し借りもアリかな。…おぉ、なにお言ってるんだこのオヤジは。ことわざの意味的には、夫婦そろって強かったからどっちの褌をどっちが借りてもOKだと愚考いたします。
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 (れいみぃ(麗美) #79D/WHSg URL
宮沢りえも強い女性だったんですね。りえママのほうが強そう(爆)
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 (犬司 #79D/WHSg URL)
おぉ、なつかしのフンドシアイドル宮沢りえ!!でも、りえママのフンドシ姿は絶対に見たくないです。どんなに強そうでも……
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 (れいみぃ(麗美) #79D/WHSg URL
サッチーのふんどし姿とりえママのふんどし姿、どっちが見たい?(爆)
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 (犬司 #79D/WHSg URL)
小学校の頃「ウンコ味のカレーと、カレー味のウンコ、どっちを食べる?」という究極の選択が流行っていたのを思い出しました。サッチー、りえママ、どっちのフンドシ姿もいやです。見たくありません。確実に夢に出ます。っていうか、すでに出そう。今晩寝るのが怖いです。誰か一緒に寝てください……しっ失礼いたしました(汗)
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