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  天地創造 2003/12/30(火)



この世界の始まりに、神様は言いました。

「光りあれ!」

するとたちまち、神様の体が燦然と輝きはじめました。
それは、虚空の世界にぽっかりと浮かんだひとすじの光り。
『光りの誕生』の瞬間でした。

しかし、しばらくして、神様は言いました。

「…つか、ごめん。俺の言い方が悪かった。
 これ、全然違う。イメージと違うよ。
 あのね、俺じゃない。俺が光るんじゃなくて…
 世界全体が光ってる感じで!」

するとたちまち、世界は光りに満ち溢れていきました。
大地は輝きに包まれ、世界の全貌があらわになりました。
どちらかと言うと、これが『光りの誕生』の瞬間でした。

「そうそう、こんな感じ。世界が光ってる。うんうん。
 すごくいい。イメージどおり。
 うん…。ただ、あれだね。光りすぎ。つか、まぶしい。
 あれだよ。そんな頑張らなくていい。抑え目で!」

するとたちまち、世界はそれなりの光りに満ち溢れました。
大地はそれなりの輝きに包まれ
世界の大雑把なディテールは把握できるようになりました。
しいて言うならば、これが『光り微調整』の瞬間でした。

「うん。そうだね。確かにこんな感じだと目に優しいんだけど…
 なんか、すごく微妙。俺の仕事っぽくないね。
 なんて言えばいいのかなぁ…イメージと違うんだよなぁ…
 こんなぼや〜っとした感じじゃなくて、もっとメリハリが…
 そうだ。全部光るからダメなんだよ。
 全体的に光りつつ、ところどころ暗いまんまでいい!」

するとたちまち、世界はそれなりに光ってるところと
ところどころ暗くなっているところが、まだら模様に広がりました。

「すっごく不自然。びっくりするほど汚らしい。大失敗。 
 なんて表現したらいいのかなぁ…もっと、こう自然に。
 例えばこっちから光りがあたって、裏側には影ができるような
 そんな自然な明暗のコントラストが…
 …って、そか。分かった。
 大地がまっ平らだからダメじゃん。そこがダメじゃん。
 よし。大地よ、隆起せよ!」

するとたちまち、世界中の大地が一斉に隆起をはじめました。

「いや、だからさ。そう言うことじゃないんだよ、俺がいいたいのは。
 山とか谷とか、そういう凹凸がほしいんだよ。
 世界中の大地が一斉に盛り上がって
 海抜10000メートルに平野作っても意味ないから。
 全く、この商売もいちいち面倒くせぇなぁ…。
 大地よ、ところどころ隆起せよ!」

するとたちまち、大地には高い山脈がそびえ立ち
深い渓谷が刻み込まれ、現在の大地の原型が形作られました。
これが『大地創造』の瞬間でした。

「うんうん。そうそう。そんな感じ。
 ほぼ、イメージ通り。いいねぇ。やればできるじゃん。
 ごっつい山と、深い谷。いいねぇ。
 まさに『人生、山あり谷あり』って感じで…。」

こうして、人生には山や谷があるように定められました。
この世界に人類が誕生する、はるか数十億年前の出来事でした。


   天地創造:第一章・第1話
    『神様、うっかり人生を語る』〜より抜粋



と言うわけで皆様こんばんわ。
かろうじて年内復活を遂げたダメダメ管理人の犬司です。
相も変わらず、人生の谷から谷へと
今日も元気に一人旅です。(←健気)
ある登山家に、なぜ山に登るのかと尋ねたら
「そこに山があるから」と応えたそうですが
なるほど、私だって山があったら登ってみたいです。
なぜ谷間ばかりを進むのかと尋ねられて
「そこに山がないから」と応えるのは、そうとう辛いです。

さてさて。
よく結婚式などの席では決り文句として定着しつつある
この『人生、山あり谷あり』。
中国にも同じような意味のことわざがあります。
『人生、山アルヨ谷アルヨ』。
嘘です。ごめんなさい。中途半端な年末ギャグでごめんなさい。
そんな救いようのない低俗な冗談はさておき
この『人生、山あり谷あり』と同じ意味のことわざないし格言は
洋の東西を問わず、世界中で言われているそうです。
そして、それこそ人種、性別、宗教の如何をとわず
およそ世界中の全ての人が
「私の人生も、山あり谷あり。ただし、谷が若干多め。」
という実感を持っているのではないかと思われます。
みなさんも、自分の人生を振り返ってみてどうですか?
なんとなく、谷の方が多かったと感じませんか?
あるいは、ヤワラちゃんと結婚した谷投手の人生に
「えっ?それって…山なの?むしろ…谷?」
とか、微妙な違和感を感じたりしていませんか?
(↑余計なお世話です。)

とにかく、誰しもが自分の人生を振り返れば
「やっぱり谷が多かった」と実感するものなのです。

それは、なぜか…?

おそらく、昔の人達はいざしらず、現代に暮す人々は
『幸福』というものに鈍感になっているのだと思います。
自分が過ごしてきた『幸福』な時間を、それと気づかずに過ごし
苦しかった時間や不幸な時間ばかりが、記憶に残されていく。
こうして人は、人生の谷から谷へとさまよい歩くのだと思います。

そこで、みなさん。
もっと小さな幸せを噛み締めて過ごしましょう!
もっと小さな幸せに敏感になりましょう!

これは我ながらナイスアイデアです。
久しぶりに復活したと思ったら
小憎らしいほど素敵アイデアです。

具体的には、例えば…
そう。コンビニでお買い物しますよね。
すると「583円になります。」とか中途半端な値段を言われます。
そのときにちょうど83円分の小銭が財布にあると
ちょっと幸せです。
こういうどうでもいいような幸せを深く噛み締めることが大切なのです。
こんな些細な幸せにいちいち感動するクセをつけることで
来るべき大きな幸せを、より一層深く味わうことができるのです。

もちろん、このコンビニで全ての小銭を使いきってしまうと
次のお店では、おつりをたくさん受け取るのだから
結局は同じ事なのですが
人生、そう開き直ってしまっては身も蓋もありません。
次のお店で「638円です。」といわれたら
小銭が空っぽの財布を眺めつつ
「あぁ、さっきはぴったり払えて気分が良かった…」
と、先ほどの喜びをいま一度、反芻するのです。
そして、あの喜びをもう一度味わうためにも
「さぁ、おいで。ボクの小銭ちゃん達ぃ〜」
と、暖かい気持ちをもって千円札を払えばいいのです。

こうして、小さな幸せが一つ、また一つとつながってゆき
そしてついには
「たとえ一生、彼女ができなくても、結婚できなくても
 俺はそれでも、生きて行ける!」
という実感が持てるようになったところで
おめでとう。そこがあなたの人生の谷底です。
………
……


えぇ…誠に残念ながら
当初予定したとおりの結論には到達できませんでしたが
まぁ、あれです。良くある話です。
要するに
『人生、山あり谷あり』という言葉と
『深い谷底にある数メートルほどの岩山を、山と呼びうるのか?』
というのは全く別問題だということが分かったところで
今回はお開きにしていいんじゃないでしょうか。

というわけで。
本年は私の駄文に最後までお付き合いいただきまして
誠にありがとうございました。
来る2004年が、皆様にとって幸多い年であることを
心より、お祈り申し上げます。

皆様の人生に、幸あれ!

私の人生にも、幸多かれと
我が事ながら切実にお祈りさせていただきます。笑

ではでは皆さん。良いお年を…




 (年女きんじとう #79D/WHSg URL)
犬字塔ならぬ パブロフの犬きんじとうです。(更新されると反射的にコメントを・・・)今年も本当にお疲れ様でした。・・・昔 「天地創造」の映画をビデオでみたことを思い出しました。 なにはともあれ 有意義なお正月をお過ごしください。 
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 (犬司 #79D/WHSg URL)
↑なんとか年内更新にこぎつけました。こんばんわ。ご無沙汰です。さてさて、なんでも有意義なお正月の過ごし方というのがあるそうですが…。例えばお正月くらいは、餅を喉に詰まらせた方が有意義なのでしょうか?それともちゃんと食べるべきなのでしょうか?羽根つきで負けて顔に墨で落書きされた方が有意義ですか?負けないほうがいいのですか?お正月って、難しい…。笑
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 (まどか #79D/WHSg URL)
年末年始は仕事です。しかも夜勤が多い。こんな境遇なのは自分だけかと思いきや、けっこういるもの。 辛いのは自分だけではないのですね。皆さんもよいお年を・・・。
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 (年女きんじとう #79D/WHSg URL)
まどかさん>今年は医療関係者の方々に大変お世話になりました。(身内が) 初詣は まどかさんの分もお願いしておきます。 何のお願いをしておきますか? 犬司さん>決まってるじゃないですか!お年玉です!もちろんあげるんです。あと数年もたてば・・・一目散にやってきます。そのうち二人目 三人目・・・
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 (犬司 #79D/WHSg URL)
↑年末年始のお仕事、ごくろうさまです。まどかさん。お仕事、頑張ってくださいね。私はすでに飲んだくれの年末年始に突入しておりまして申し訳ありません。皆様の幸せに少しでも貢献すべく、コラムの更新をしたいと思います。
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 (さちゃこ #79D/WHSg URL)
あけましておめでとうございます。新しい年が皆さんに幸せをもたらしますように(^-^)
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 (masako #79D/WHSg URL)
あけましておめでとー♪今年もよろしく。私の小さな幸せは500円玉をおつりでもらった時です。500円玉貯金してるんだよー(^^)500円玉見るとしあわせ〜(笑
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 (KARASU(^-^)ノ #79D/WHSg URL)
夏目漱石も人生の山と谷とは不可分だ、と30歳のときそう気づいたそうですから、頃合良しですね(間違いない!)それなりに新年を迎えられたことに感謝です。
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