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  タマちゃん 2002/10/26(土)



☆ひょっとしたら、関東地方ローカルネタかも知れません。
 「全く意味不明だ!」という場合はご容赦下さい。
 ちなみに、すごく、長いです。



〜とある警察署の取調室にて〜

「で?あなたが…つまり、この写真の男だと?」

『えぇ、そうです。…申し訳ありません。私がやりました。』

「つまり、周りで大勢集まっている、見物客の中の一人ではなく
 写真中央の、この…つまりこれが、あなたなのですね。」

『そうです。その中央に映ってるのが、まぎもなく私です。』

「でも、写真の方が、だいぶ…その…毛深いですよね。」

『えぇ、よくいわれます。』

「立派なヒゲで…」

『えぇ。それはヒゲをそる前の写真ですから。』

「全体的には灰色の…つまり、このアゴヒゲアザラシ。」

『そうです。私です。』

「いや、だから。これ、タマちゃんでしょう。」

『私です。』

「ぜったいタマちゃんでしょ、コレ。多摩川泳いでるときの。」

『あっ、刑事さん。その写真、それ鶴見川ですよ。
 でもね。「ツルちゃん」はダメ。いくら私でも、それだけはNG。
 「タマちゃん」って呼ばれるのは我慢できても
 「ツルちゃん」ってのは。ねぇ。
 さすがにダメですよ。人として。』

「ですから、明らかにアザラシでしょ。」

『私は人間ですよ。』

「わかってますよ!そうじゃなくてこの写真はアザラシでしょ!」

『ですから、その写真は私なんですよ!
 ね、刑事さん。
 こうなったら私ね、ぶっちゃけ言っちゃいますけど…
 実は、私…
 脱いだら結構スゴイんですよ。』

「なに言ってるんですか!!」

『いや、だから変な想像しないで下さいよ。刑事さん。
 脱いだら結構アザラシっぽくてスゴイって言ってるんですよ。』

「それなら最初からそう言ってくださいよ!
 妙にぶっちゃけないで下さいよ。」

『あっ、刑事さん。全然私の言うこと信じてないでしょ。
 ほんとなんですよ。
 ちょっと服脱いで、裸で海にもぐったりすると
 びっくりするくらい愛くるしいアザラシなんですよ。私。
 いや、ホンと。
 ……
 あっ、だからって、さすがにここでは脱ぎませんよ。
 あっ…いやだなぁ。刑事さん。
 なんか期待しちゃってるでしょ。
 や、やめてくださいよ。そんな目で見るの。脱ぎませんよ。絶対。
 つか…絶対脱がないんだから…アタイ。
 アタイ、そんなに安っぽい女じゃないんだから。
 いくら…いくら取り調べだからって…
 見ず知らずの刑事さんなんかに、そんなことさせないんだから!
 アタイ、絶対、決めた人にしか、体は許さないんだから…
 絶対、守るんだから。唇だって、許さないんだから…』

「…佐々木さん!」

『あっ、すっ、すいません。
 ちょっと取り乱しちゃいました。
 …もう、もう大丈夫です。大丈夫ですから。
 ……
 あの、あれなんですよね。私。
 ちょっと緊張すると、つい、あれなんですよね。』

「つまり…家出不良少女っぽい言葉使いになると?」

『そうなんですよ。それ。
 ありません?そういうこと。』

「ないですよ!
 で…まぁ、いいでしょう。
 つまり、このいかにもアザラシっぽく愛くるしい写真は
 佐々木さん。あなたなのですね。」

『えぇ、そうです。間違いありません。』

「それで…「タマちゃん」などと呼ばれて
 すっかり世間を騒がせてしまったから…自首したと?」

『えぇ、そのとうりです。間違いありません。
 本当に、申し訳ないことをしました。』

「いや、そこで謝られても…。
 実際、多摩川とか鶴見川で泳いでただけですからねぇ。」

『いえいえ。そうじゃなくて。
 普段は絶対にそんなところで泳いでなんかいないんですよ。
 いつもは、もっと北の…そう、オホーツク海とか。
 そういう寒い方の海とかにいるんですよ。』

「えぇ。アゴヒゲアザラシは確かその辺で生息して…」

『いえいえ。だからそうじゃなくて。
 私がその辺にいつもいるんですよ。』

「いい加減にしてくださいよ佐々木さん!
 あなたの住民票、千葉県の浦安になってるじゃないですか。」

『ですから、単身赴任なんですよ。
 私ね。ぶっちゃけ、外資系の石油会社に勤務してるんですよ。
 あっ、刑事さんそこからは勘弁してください。
 どこの石油会社かは勘弁してください。
 聞かれても…その…困るんですよ。
 つまり…その…
 アタイがそんなところで働いてるの、まだ、親にはバレてないから。
 彼氏にも…まだ、ゆってないし…
 アタイ、親バレとか困るの。
 勘違いしないで。いつまでもこんな仕事してるつもりないから。
 だけど、どうしても…どうしてもお金が必要だったの。
 だから…アタイ…』

「佐々木さん!」

『あっ、すいません。またやっちゃいました。
 とにかく、私。その外資系の石油会社で
 オホーツク海油田の開発プロジェクトチームに所属してまして
 それで普段はおもに、海上で調査研究を行ってるんですよ。』

「あぁ、そういうことですか。
 で…、そのあなたが、なぜ多摩川なんかに?」

『それは…
 私ね。つい去年の夏に、とうとう、気がついちゃったんですよ。
 泳いでる時の自分の姿が、むしょうに愛くるしいってことに。
 そん時は、夜も寝られないくらいショックでしたよ。
 だって、もう47ですよ。47。
 人生の峠なんかとっくに通り越して、もう下り坂ですよ。
 そんな年になるまで
 自分の愛くるしさに全く気づかずに生きてきたんですから。
 泣きましたよ実際。毎晩枕をぬらしましたよ。
 キュウキュウ鳴きましたよ。愛くるしく。
 そして、三日三晩泣きはらして、ついに決心したんですよ。
 よし、一度で言いから
 私も人からキャーキャー言われる存在になってやる!って…』

「それで…多摩川に。」

『えぇ。実際、どこでもよかったんです。
 でも、人がたくさん集まって人目につきやすい水辺って
 やっぱり川でしょ。海よか、川なんですよ。
 川の中でもできるだけ都会の広い川がいいかなって…』

「なるほどね。それで…多摩川ですか。」

『えぇ、むちゃくちゃ、反響が大きかったですよ。
 泳ぎ始めて間もなく話題になって
 いつのまにか「タマちゃ〜ん♪」なんて大声で呼ばれて。
 気分よかったなァ、あの時は。
 だって刑事さんアレですよ。
 見ず知らずの若い娘とかが、この私に向かって
 「タマちゃ〜ん♪」なんて、大声で。
 タマちゃんですよ。タマちゃん。よりによって。
 なんか聞いてると違う意味で気持ちよくなってきちゃって…』

「佐々木さん!」

『すいません。調子に乗りすぎました。
 それでね。さすがに、1日か2日冷やかし程度に泳いだら
 さっさと帰ろうと思っていたんですよ。
 さすがに、悪いですからね。話題になっちゃ…。
 でもね。ぢつはね刑事さん。
 私、東京湾でとんでもないものを目撃しちゃったんですよ。』 

「ほう?なんですか?」

『あのですね…。
 刑事さん。先に言っときますけど
 私がこの話ししゃべるの、刑事さんが最初ですからね。』

「な、なんですか。佐々木さん。
 そんな、なんか重大なことみたいに…」

『重大なんですよ。ものすごく。
 ぶっちゃけ深刻な外交問題なんですよ。周辺有事なんですよ。』

「な…一体、何を見たんですか!佐々木さん!」

『実は、私、東京湾で…
 北キムチの工作船をみたんです!』

「………
 あのぉ…佐々木さん?」

『…はい?』

「それはつまり、北朝鮮の工作船ということですか?」

『えぇ、もちろん。北キムチの工作船ですよ。
 ほら、連中がふつうに船作っても、どうしても水に浮かなくて
 どうせ沈んじまうんだから潜水艦にするニダ!とか言いながら
 あとは気合と根性とキムチで日本まで行けると本気で思ってる
 例のポンコツ気味の潜水艦ことですよ。
 私が東京湾で見たポンコツは
 まさしく北キムチのポンコツでした。』

「…いや、ですから。
 北朝鮮からそんな潜水艦で東京湾まで来るのは
 どだい無理な話でしょ。ありえませんよ。」

『ほら。やっぱり。刑事さんも固定観念にとらわれてる。
 そこが盲点なんですよ。盲点。だから周辺有事なんですよ。』

「え?」

『刑事さん。いいですか。言いますよ。
 ズバリね、やつら北キムチの連中は…
 なんと多摩川を下って東京湾に侵入してるんです!!!』

「……あのぉ。
 つまり佐々木さん?
 あなたがおっしゃってるのは、多摩川の上流に北朝鮮があると…」

『あるわけないでしょ刑事さん。なに言ってるんですか!
 あぁ、もう、まどろっこしいなぁ。
 いいですか?ちゃんと真面目に考えてくださいよ!
 要するに北キムチどもは
 日本海を渡って新潟か富山あたりに上陸するんですよ。
 でね。そこから広い川をさかのぼって、長野あたりまでくるんです。
 そしたら例のポンコツを乗組員全員で担いで
 気合と根性とキムチで峠を二つも三つも越えるんですよ。
 「コラ!お前ら役立たずの三等兵どもは
 舟を担ぐぐらいしか能がないニダ!だから担ぐニダ!」
 「イエッサ、軍曹殿!……ニダ。」
 とか言いつつ、ビシバシ棒キレで部下を殴りつけながら
 キムチはポンコツ担いで峠を越えるんですよ。
 すごくキムチですよあいつらは。
 途中、黒部ダムとかで休憩して
 見事多摩川とか荒川の上流とかに出ると
 「よし!この川を下れば東京ニダ!歌舞伎チョーニダ!」
 とか、もう一度気合を入れなおして一気に下ってくるんですよ。
 川底なんてキムチまみれですよ。』

「あのぉ…佐々木さん。
 それ、本気で言ってます?」

『もちろんですよ。刑事さん。
 まいったなぁ。こんな重大な事件なのに。誰も信じないんだもん。
 日本は、ほんと、生ぬるいよなァ。』

「いや、まぁ、一応は調べはしてみますが…ねぇ。
 …あっ、ちょうどよかった。
 奥さん、迎えにきたそうですよ。
 さぁ、もう、帰っていいですよ。」

『えっ?私、釈放されるのですか?
 とんでもない。そんな。
 だいたい妻にあわせる顔がありませんよ。』

“あ…アンタ…。また、警察のご厄介なんかに…。”

『す…すまない。つい…出来心で…』

”ねぇ、聞いて!刑事さん。ウチの人。なんにも悪くないの。
 全部、アタイが悪いの!
 ねぇ、お願い…。
 だから…アタイのことを、アンタの好きにしていいから…
 この人だけは…、許…して…”

「ですから日本の警察にそんな権限はありませんから。」

”ねぇ、だからどうしてもお願いってゆってるのよ!
 私、この人のこと愛してるの。
 ものすごく愛してるの。
 だからアタイの事なんか、刑事さんの好きにしていいから…
 イヤ…でも…
 でも、アタイ、絶対、心までは許さないから…
 アタイ、体は許しても…心までは絶対に許さないから…
 アタイ、そんな女じゃないんだから!”

「えぇ。ですから、その話しはもう旦那さんから聞きましたから。
 もういいです。さっさと帰ってください。」

『取り込み中済まないが…刑事さん。
 まだ…カツ丼が出ていないようだが…』

「いいから、もう、帰ってください!!」

『キュウキュウ♪カツ丼食いたいニダ♪(愛くるしく)』

「いいから、とっとと帰れぇ!!」








例のタマちゃん騒動が
このような結末だったらいいなぁと思いました。
今日は、そんなダメ犬司です。
こんばんわ。さようなら。

撤収!!




 (KARASU(^-^)ノ #79D/WHSg URL)
石川町でタマちゃんの仲間を探してみましたが、違うものが流れてきたので足早に帰りました。しかし新しいアザラシが東京湾にあらわれたら「とうちゃん」なのでしょうか。
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 (くみ #79D/WHSg URL
学校の帰り道、川というか、近くの大きな溝にバナナが流れてきたときは思わず、人目もはばからず、笑ってしまいました。(注意:田舎なので周りに人はいませんでした。あと、これは私が流したバナナじゃありません。以上。)
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 (masakoどぅゆーりめんばー #79D/WHSg URL)
川によくズックを流したおっちょこちょいです。あのズック(スニーカーとは一線を画す)はどこにいったんでしょう。
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 (犬司(からすさん) #79D/WHSg URL)
↑レス遅れてすみません。犬司です。さてさてからすさん。「タマちゃん」を探していたら「違うモノ」が流れてきたそうで…。つ、つまり、それは、「タマ以外の部分(例えば「さお」)」が流れてきたということなんでしょうか!!!……撤収。
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 (犬司(からすさん) #79D/WHSg URL)
↑なぁんだ。「さお」ではなく「バナナ」でしたか。……そ、それは、やっぱり「右曲がりのさお」ってことでは!!!!……えぇ。もちろん撤収です。
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 (犬司 #79D/WHSg URL)
↑なんと、masakoさんは「ズック」をみつたそうで。……そ、それは、つまり……「くつ」ですよね。ふつうに。よかった。ようやくそれらしいものが流れてきました。安心して撤収。
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 (くみ #79D/WHSg URL
多摩川見てきました!東京人多いですね。なんせ道をまっすぐは歩けない。(笑)忠犬ハチ公も見てきました。なぜか前にペプシコーラーが並んでました。なんで?(笑)
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