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  夏休み 2002/08/20(火)



よばれてとびてでじゃじゃじゃぁ〜ん♪










……
と、まるで放送事故かと思われるような
突拍子もないオープニングではじまりましたこのこラム。
司会の犬司です。
いっそ死海、いや死界の犬司でも結構です。
大差ありません。
ちなみに、よばれてもなければとびだしてもいません。
ちょっとはみ出してます…。
どこが?
……
って、ここまで書いて早速気になったのですが
読者の皆さんは『ハクション大魔王』って知ってますかね?
くしゃみするとランプから出てくるふとっちょのことなんですけど。
(↑さすがにこの説明じゃぁわからねぇだろ。)
私がご幼少のみぎりに放送されていたテレビアニメです。
もちろん私くらい江戸っ子になると
『ヘックションちきしょう、この大魔王がぁ!』
くらい粋でイナセに呼び出すと
『てやんでぇ、呼びやがったな
 だったら飛び出てじゃじゃじゃんってなもんよ!すし食いねぇ!』
ぐらいきっぷのいい大魔王が出てきて
いきなりすし食わしてくれるんじゃないかと
子供心に思ったものです。
うそです。今、思っただけです。



………
最近、冒頭部分の『横滑り時間』がながくなったのは
筆者の心境の変化ではなく
文章力の低下だと割り切って読んで下さい。


で、その低下しきった文章力を
さらに小出しにしつつ展開される今日のテーマは!
『夏休み。』

そう。
わたしには8月の15日から18日までの4日間しかなく
にもかかわらず
その半分を『シンデラレ』とかいうふざけた物語の執筆に費やし
残りの半分も家でごろごろして無為に過ごすという
非のうちどころのないあざやかな引きこもりっぷりが
甲子園で四国勢全校ベスト8進出と並ぶ快挙と称えられた
その夏休みです。
ぎゃふん。


とにかく。
昔から、私は『夏休み』の過ごし方がへたくそでした。
有意義な夏休みを過ごした記憶なぞ皆無です。
もちろん子供の頃
夏休みに海や山につれていってもらった記憶はありますが
しかしどれもこれも二泊三日とかその程度。
思い出なんて残っていません。
なんせ我が家の親戚どもは
そろいもそろって東京、神奈川、千葉のごく普通の住宅街に
居を構えてくれやがったものですから
『夏休みに10日ほど田舎へ』などというのは
夢のまた夢でした。
あぁ、故郷のかの山に行けば
ウサギがおいしかったり、コブをナツったりするんだろうなぁ♪
(注:正しくは“コブナ”を“釣る”です。)

要するに
虫取りだの魚つりだのウサギ狩りだの(←狩猟?)
そういうのをめいっぱい楽しんだ記憶とかもありません。
だいたいウチの家族がアウトドアとか苦手でしたからね。
ようやっと長期休暇で旅行だのキャンプだの行くようになったのは
大学生になってからでした。
だから、例えば海に行ったりしても
「俺、陽射しに弱いから」とか見事な虚弱児っぷりで
長袖きて頭からタオルかぶって、それでも
「波見てると、落ち着くよねぇ〜♪」とか
勘違いもはなはだしい発言をしたものです。
もちろん波間にいる家族連が私を見てると
さぞかし落ち着かなかったことでしょう。

で、夕方になって陽射しがだいぶ弱まってから
「それじゃ、せっかくだから海にでもつかりますか。」
とかいいながら
よちよち波打ち際まで行って、ザブンってつかったものです。
「ふ〜。極楽極楽」とか言わなかったのが
せめてもの救いでした。今思えば。

そのくせ『スイカ割り』になると
とたんに剣術家だましいが目覚めるタイプでして
ひとたび木刀を握り締め、スイカと相対すると
すでにしてスイカは“食材”ではなく
ひとつの“攻撃対象物”以外の何者でもなくなるわけです。
それはもう割りましたさ。かち割りましたさ。粉砕してやりましたさ。
完膚なきまでに打ちのめすというのは、まさにあのことです。
友人が目隠しのハチマキをかけようとするのを
「やめてくれ。今、すごく集中してるから。」
とか、あっさり払いのけて
そのまま一回転もせずにスススッとすり足で距離をつめると
裂帛の気合とともに渾身の一太刀を…斬ッ!
と見事にスイカを両断するや
一心不乱に二ノ太刀、三ノ太刀、四ノ太刀と…
………
スイカを食べるために割るのだと知ったのは
それから4度目の海でした…。

また、夜の花火ともなれば
そこかしこで小娘達が「わぁ、きれい♪」とか
必要以上に黄色い声でぱちぱちやっていたり
また、たった650円の「ワイワイ花火セット」のくせに
必要以上に雰囲気盛り上げてるカップルがいたり
かと思うと、そういう雰囲気になじめないからって
必要以上にロケット花火を買いこんで一触即発のヤツがいたり
決して手で持ってはいけないようなごっつい打ち上げ花火を
必要以上に人に向けている凶悪テロリストがいたり
最後は定番で、たった1本の線香花火に
必要以上に執念を燃やして
結果として自分自信が燃え尽きてるヤツがいたり…
………
そういう世間並の“花火の醍醐味”を知らずに育った私としては
むしろ明らかに社会常識を逸脱した量の『蛇花火』を買いこんで
それを真っ暗闇の夜の浜辺に持ち出して火をつけて見たものです。

すると案の定、何がなんだか全くよく見えない訳ですが
しかし、かすかな星明りの他は黒一色の浜辺で
その部分だけが、言語道断なほど圧倒的に黒く
あろうことか、それがもこもこと巨大化してゆく様を見れば
それはあたかも宇宙誕生の瞬間を目の当たりにするかのような
そんな興奮と感動とに身を震わせてみたりしたものでした。

そして、翌朝の浜辺には
想像を絶する程の大きさで存在する蛇花火の残骸が
日の出とともに、その全貌を明らかにしていく様といったら
それはもう近所の子供達をうかつには寄せ付けないほどのものでした。
「ボウヤ達には…まだ、ちょっと、早いかな。」
とか言いながら
近隣さんにこの犯行が発覚するまえに
手早く撤去するボクたちの心には
ほんのりおとなの陶酔感が去来したことはいうまでもない。


といように
要するに夏休みの、特に海の過ごし方がへたくそな犬司なのですが
海に限ることなく、山へ連れて行っても川に持っていっても
「洋間に飾られた木彫りの熊」
くらい場違いな雰囲気をかもし出すことは
火を見るよりも明らかなわけです。
火をつけて燃やしたくなるほど明らかなわけなんです。

もちろん
私個人としてはそれでもかまわないわけです。
たとえ夏休みが私を受け入れてくれなくても
家で引きこもって夏が過ぎるのをおとなしく待てば
よいわけですから…。(非常に不健全。)

が、しかし…
仮に将来。私にもお嫁さんなぞができ
あろうことが子供までできるような非常事態が発生したら
それはもう、私個人の夏休み不適応では許されなくなるわけです。
子供にとって『父と過ごすアウトドアな夏休みの思い出』は
思春期頃の『初めてのアノ夜の思ひ出』の次くらいに
人生におけるウエイトが大きいわけです。
このように重要な、我が子の夏休みの思い出作りには
失敗が許されないわけです。

仮に、我が子が
「パパ。今度の夏休みに、山に虫取りにいこうよ♪」
「えっ?何をむしりとるんだって?」
こういう無神経な親の何気ない一言が
どれほど多くの子供達にトラウマを残してきたことか…。
そう…。
虎がガオーッ!馬がヒヒィーン!と相争うような
そんな激しい心の葛藤を、幼心に生じさせることに…
(↑これは言うまでも無くトラウマではありません。)


愛する我が子の
「パパ。虫取りに行こうよ♪」の一言に対しては
たとえば仮に、パパが昔
ゴキブリとりの神様と呼ばれるほどの男であったにせよ
やはりここはきっぱりと
「よし、カブトムシとかクワガタをとりに行こう♪」
と、応じてあげるのが親心ってものです。
さっそくテントを買って山に向かいましょう。
「これがブナ、これがクヌギ」とか
しょせん一夜漬けの知識であっても
小学校低学年をだますには十分です。
で、カブトムシとかがいそうな木の下にテントをはって
木の枝にこれ見よがしに蜜だの果汁だのなすりつけましょう。
その程度の技術ですら、子供にとっては
「ボクは今、虫取りの神様を目の当たりにしている…」
しょせん相手は小学校低学年ですからね。
で、あとはテントにこもって夜をまつだけです。
暇なのでゲームボーイとかもっていくと
小学校低学年はころっとなつきます。
で、夜になったらさっそく懐中電灯をつけて
例の木の枝をしらべます。
ぢつをいうと、あまり見つかりません。
「そう簡単にはいかないのが、世の中なんだ!」
取引先や上司の悪口とかいいながらこのセリフを言えば
よりいっそう効果的です。
子供心に「パパも戦っているんだ!」と思わせれば
この夏休みは、むしろ勝ったも同然です。
しかし…そこで満足せずに
もう何日間か山ごもりを続けましょう。
木の枝に蜜だの果汁だのを
なすっては待ち、なすっては待ちの毎日です。
ちょっとくらい子供が泣き出しても
黙殺しながら虫取りしましょう。
「虫も取れずに、天下が取れるか!」
子供を立派な戦国武将として育てたいのなら
ぜひ叱っておきたい一言です。
で、そうこうしているうちに
うまくいけば5cmオーバークラスのオオクワガタとかが
結構三匹とか四匹とか捕まえられます。
そしたら、すかさず下山です。
つらく、苦しい虫取りの日々は終わりです。
たった5センチちょっとのクワガタ風情が
何万円とかで取引されるのがこのご時世。
夏休みの思いでは、夏休みのうちに換金しましょう。
子供が泣こうがわめこうが、換金です。
「クワガタは食べれないけど、寿司はうまいぞぉ♪」
こうして「4日連続で晩飯は寿司」とかいう
いかにも勝ち組みらしい夏休みを過ごすことが
受験戦争で勝ちのこることよりも
ずっと大切なことのように思えます。(いい勝負です。)
夏休みの絵日記は
それはもう中トロてんこもりの日々が描かれます。
「いくら江戸っ子のパパでも、もう、寿司食えねぇ。」
「ボクも、寿司食えねぇ♪」
受験戦争をむかえる前に
すでに「勝ち組み」としての第一歩を踏み出した我が子を
ちょっとほこらしげに思いながら通勤電車に揺られる…
そんな盆明けをむかえたいものですね。
(盆明けはやっぱりフツーに出勤です。)


というわけで
江戸っ子にはじまり江戸っ子に終わるという
一見うまくまとまったようで
実は少しもまとまっていないということが
小学校低学年でも気が付きそうなほど支離滅裂なお話でした。

ではでは。また。






 (さちゃこ #79D/WHSg URL)
蛇花火のところ、ヒットしました 蛇花火大好きだったわ〜
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 (くみ #79D/WHSg URL)
私も夏休みうまく過ごせたことないです。戻って来い。(T▽T)
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 (MIEKO #79D/WHSg URL)
つまり、夏休み…みんなと同じことしてないと、ちょっと不安なったりするってことかなー?人並みっていう言葉、コワイ。人じゃなきゃ、なんなんだ?
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 (masako #79D/WHSg URL)
夏休みのほとんどを田舎の伯父さんちで過ごしていた私は有意義に過ごしていた、ということになるのでしょうか?・・・それにしては夏の終わりに山のような宿題に泣いていたような気が!?港で祭りみてたら海に落ちて新聞に載ったような!?蔵にこっそり入って漆にかぶれたような!?(ロクナ夏休み過ごしてないかも)
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 (犬司(引きこもり中) #79D/WHSg URL)
↑毎度毎度、たくさんのコメントありがとうございます。どうやらみなさんもあまり有意義な夏休みは過ごせてないご様子。つか、夏休みにおける“有意義”って、いったい何?
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 (MIEKO #79D/WHSg URL)
夏休みの有意義については、小学生の頃からの学校教育で洗脳されたのだと思います。
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 (MIEKO #79D/WHSg URL)
でも、夏休みの自由研究とか、楽しかったなー。植物や昆虫採集したり。小さい頃平気で虫に注射してたもんね、こわっ!
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 (犬司(引きこもり中) #79D/WHSg URL)
↑えぇと…虫に注射って…ドーピングでも射ってたんですか?飼っていたヘラクレスオオカブトムシに…。
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