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CoolandCool >> 写真とブログ講座 >> まだ終わらんよ >> シンデラレ 第2部
 

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  シンデラレ 第2部 2002/08/07(水)



(毎度毎度の続きものです。
 お手数ですが、前号コラムを先に読んでください。)

シンデラレ:
 ねぇ、ねぇ。ホンと?ホンっっとーに舞踏会デビューさせてくれるの?

魔女:
 あぁ、本当さ。私の偉大なる魔力をもってすれば
 そんなことチョイチョイっと朝飯前じゃよ。

シンデレラ:
 嬉しい!素敵!最高!!!!!
 あぁ、夢のようだわ♪信じられない!
 私が…この私が、舞踏会だなんて…
 (しばし恍惚の表情で我をわすれる。)
 ………
 (30秒ほど経過。)


魔女:
 さっ。そういうわけで。
 さっさと掃除のほうを終わらせちまおうかね。

シンデラレ:
 ………へっ?

魔女:
 「へっ?」じゃないよ。
 掃除だよ掃除。このお屋敷の。

シンデラレ:
 ……え?…やっぱ…やるの?

魔女:
 当たり前だろ!あんたがやらなかったら誰がやるんだい。

シンデラレ:
 そ…そりゃぁそうですでど…。
 でもあんまり遅くなっちゃうと舞踏会も終わっちゃうし…
 話しの流れ的にも…ねぇ。
 ここのお掃除って言うのはイマイチ盛り上がりに欠けるし…
 メルヘンチックでもないし…
 やっぱここはサクッと省略していく方向で検討でk…

魔女:
 わたしゃ途中で物事投げ出すのが大っキライなんだよ!!
 ここの掃除はアンタの仕事なんだろ!えぇ??
 だったらちゃんとおやりよ。
 まずはお掃除。それから舞踏会だ。
 それが順序ってもんだよ。

シンデラレ:
 は…ハイぃぃ!!!(この人、男爵夫人より怖ひ…)

魔女:
 よし、そいじゃぁはじめようか。
 何もアンタ一人に全部やらせやしないよ。
 だいたいこの程度の屋敷。私の偉大なる魔法を持ってすれば…

シンデラレ:
 なぁんだ!そう言うことだったんですかぁ!!!
 そんならそうと早く言って下さいよぉ♪
 そりゃぁそうですよね。
 偉大なる魔女さまのお力をもってすれば
 こぉんなせせこましい屋敷の掃除の一つや二つ
 チョチョイのチョイ♪って感じで朝飯前ですよねぇ!!

魔女:
 ……人のセリフとるんじゃないよ!でしゃばり!

シンデラレ:
 す…すいません。

魔女:
 まぁ、いい。
 とにかくそういうわけで
 私の偉大なる魔力を、今、ここで見せてあげようじゃぁないの。
 目ん玉かっぽじってよ〜く見ておきな!

シンデラレ:
 ……
 目ん玉は…“かっぽじる”じゃなくて“かっぴらく”じゃ…

魔女:
 (ギロリ)なんか言ったかい!!

シンデラレ:
 ひぃぃぃぃ〜。なんでもありましぇん…。

魔女:
 ぐずぐず言うやつぁキライだよ。
 まぁ、いい。
 んじゃ。気を取り直して。
 ………
 偉大なるマナよ。万物の根源たるマナよ。
 我は万物自然の理を極め
、森羅万象を解き明かすものなりぃ〜。
 我が呼びかけに答え、我が意思のもとに具現化せよ。
 はぁ〜〜〜きぃぃぃえええええええぃぃぃぃぃぃ!!!!!!


…刹那
部屋中に青白い閃光が煌き
ぶぅぅぅぅんという鈍い振動とともに
その輝きの中央に何物かが姿をあらわした。

シンデラレ:
 ………
 ……
 …
 え…えぇと…。
 なんだか『お掃除用具一式』が出てきちゃったんですけど…

魔女:
 どうだい!驚いたろう!! 
 見よ、我が究極の魔道アイテム達を!!

シンデラレ:
 え…えぇと…。
 ひょっとして、これで掃除しろと…

魔女:
 あったりまえじゃないか。
 何をいまさら寝言を言っているんだい。
 ……
 んっ?
 そうか!
 ははぁ〜ん♪
 あんた、このマジックアイテムを
 そんじょそこいらのお掃除用具一式と勘違いしているようだね。

シンデラレ:
 ……
 つか、どっからどう見ても
 そんじょそこいらのお掃除用具一式とかわりないんですけど…

魔女:
 だまらっしゃい!!!!
 まったくいやだね。これだから素人は…
 (ブツブツ…)
 いいかい。よ〜くお聞き。
 この偉大な魔道アイテム達のすばらしさを説明してやるから。

 まずはこのホウキ。
 柄は“漆黒の森”の奥深くにそびえる『千年樹』の枝より削り出し
 その先端には強大な魔力を封じこめた『黒水晶』を埋めこみ
 さらにハケの部分には
 シルバードラゴンのヒゲをふんだんにつぎこんだ
 魔力あふれる一品!
 このホウキでひとたび掃けば、チリやホコリはたちどころに
 異次元空間まで掃き飛ばされるという『伝説のホウキ』だよ。

 そしてこの雑巾だって
 そんじょそこいらのボロ雑巾とは訳が違うよ。
 聞いて驚きなさい。
 この雑巾にはミスリル(魔道銀糸)がふんだんに織り込まれていて
 そこに白魔道を極めた大神官達が
 七日七晩「浄化の呪文」を捧げつづけてできあがったのがこの雑巾。
 ひと拭きでありとあらゆる汚濁を浄化するという究極の雑巾だよ!
 しかもその洗浄力はなんと通常のボロ雑巾の7倍!!(当社比)

 そして最後がこのハタキ。
 このハタキのヒラヒラの部分には
 火の山“キラウェア”の火口にのみ生息する
 あの不死鳥(フェニックス)の羽が使われているんだ。
 そして何より驚きなのはこの柄の部分。
 こうして柄の部分をクルクルッと回すと
 柄が2段階、3段階と自由に伸縮するんだ。
 そしてなんと最終的には3メートルの高さのホコリまで
 手軽にパタパタすることができるんだよ!!!!!!
 どうだいどうだいすっごいだろ、ごっついだろ!
 驚いただろ、ちょっとちびっちゃっただろ!
 えぇ〜?

シンデラレ:
 ……
 …
 あ…あのぅ…
 柄をクルクルッと回すと3メートルまで伸びるっていうのは
 それは魔力じゃなくて構造上の問題では…

魔女:
 うるさい。だまれ。魔力だ。文句あるか!

シンデラレ:
 い…いえ。ありません。

魔女:
 それじゃ。さっさと始めるよ!

シンデラレ:
 は…はぁ〜ぃ。(やる気なさげに)
 (あぁ〜ぁ。やっぱり私はお掃除かぁ。はぁ〜。
  そもそもそんなごたいそうなお掃除道具を
  呼び出せるほどの魔力があるなら
  いっそチョチョイのチョイって掃除してくれりゃぁいいのに。
  だいたいなによ。『異次元空間まで掃き散らすホウキ』って…
  たかがホウキ風情にそんな魔力の無駄使いしないでよ!)
 
サッサッサッと投げやりにホウキをつかうシンデラレ

シンデラレ:
 ……
 あらやだ。
 このホウキ…すごひ!
 ねぇ!ねぇ!見てよ!!
 掃いたそばからチリやホコリが消えていくわ♪

魔女:
 あぁ、そうさ。伝説のホウキだからね。
 いまごろ掃き散らされたホコリどもは
 異次元空間をさまよっているころだろうよ。
 ひゃっひゃっひゃ。
 …だけど、そいつを使うときは
 まずこのハタキで高いところのホコリを
 全て床にはたきおとしてから使うんだ。
 これが“魔道技術の応用”ってやつだよ。

シンデラレ:
 (…“そんなのお掃除の常識よ!”とかツッコンだら
  きっと怒られるんだわ。あぶない、あぶない。)
 おぉぉぅ!そりはナイスアイデアですね♪(わざとらしく)

魔女:
 だろぅ!
 私の手にかかればこんなお屋敷の一つや二つ。
 チョチョイのチョイってやつだよ!(やっと言えたよ。)

シンデラレ:
 それにこの雑巾!
 ちっとも力を入れなくても
 かる〜くひと拭きするだけで
 どんなしつこい油汚れもみるみる落ちるわ♪
 …あぁ〜。こんなに落ちるなんて♪うっとり♪
 ジョイのCMで大げさにリアクションする主婦の気持ちがわかるわ。
 あ〜んもう。
 高田順次こないかしら…

こうして魔女とシンデラレは
お屋敷の掃除に夢中になって
しばし、時を忘れる…

…こうして一時間あまりが経過した。

シンデラレ:
 はぁ〜。終わっちゃった。
 あっという間だったわ。
 でも…こんなに綺麗になるなんて♪
 なんだか夢みたい♪

魔女:
 夢なもんかい。
 これが魔法の力ってやつさ。
 それにしてもやり甲斐があったね。
 私も久々にお掃除に熱中したよ。

シンデラレ:
 おばぁさん。ありがとう。
 私。こんなに充実してお掃除できたの
 生まれて始めて♪ 

魔女:
 そうかい。そうかい。
 そいつはよかった。

シンデラレ:
 私。これからも一生懸命お掃除するわ。

魔女:
 よしよし。
 お前はとってもいい娘だね。
 それじゃぁ、このホウキと雑巾とハタキは
 おまえにプレゼントしてあげようか。

シンデラレ:
 えっ…!
 そ…そんな!
 こんな高価なもの。とってもいただけないわ。

魔女:
 遠慮するこたぁないよ。
 そりゃぁ売っぱらえば
 「田園調布に家が建つ♪」くらい高価なものだけど
 いくら高価なお掃除道具だって
 おまえのような純粋でひたむきな掃除婦が使わなければ
 宝の持ち腐れというものだよ。
 大事に使うんだよ。

シンデラレ:
 あぁ…なんてこと…
 あ、あたし…夢見てるみたい♪
 ありがとう。おばぁさま。
 このご恩は一生忘れません!

魔女:
 よしよし。
 さて。それじゃ。
 そろそろ私は帰ろうかね。
 じゃ。シンデラレや。
 元気で、達者にお掃除するんだよ。

シンデラレ:
 はい!
 私、日本一のお掃除娘になります!!
 ………
 ……
 …
 おや?
 ん〜っと…
 何かが違うような… 
 ……
 はっ!
 おいこらばぁさん!

魔女:
 っ!
 な…なんだよいきなり!「ばぁさん」って!

シンデラレ:
 全く…危うくだまされるところだったわ。
 あぶない、あぶない。
 私はねぇ。日本一のお掃除娘になりたいんじゃないの!
 つか、そもそも日本ってどこよ!
 そうじゃなくて私が目指してるのはお城よ!お城!

魔女:
 お城!!!!
 ……
 …
 そりゃぁ無理。もう無理。
 さすがにこんばんはやめよ。ね。
 お城のお掃除はまた今度にしよう。

シンデラレ:
 違うわよ!!
 何いってんのよ!なんで私がお城まで掃除すんのよ!
 違うでしょ。舞踏会よ、舞踏会!!
 お城のお掃除してどうすんのよ。
 舞踏会デビューでしょ。舞踏会!

魔女:
 おぉ!
 そう言えば。なんかそんな話しもあったわね。

シンデラレ:
 そっちがメインストーリーでしょ!!


…… 
と、いうわけで。
早くも「シンデラレ」は第2部を迎えたわけですが
未だにお城の舞踏会に到達していないこのお話。
ぶじ、エンディングを迎えることができるかどうか
心配になってきました。
作者は、現在、急ピッチでエンディングを模索中ですので
いましばらくダラダラと連載をお待ち下さいな。
暖かい気持ちで。

では、第3部へ。 


 







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